お前らに愛なんてある訳ねぇだろ 4 【ブルーロック】

145 誰かのヒーロー ページ2

「速いよ、お前、」
誰もいない部屋、そこから見るAは速すぎてカメラに収まりきれなかった
なぁ、世界一になるべきなのはお前だよ。全てを持ってるAだ



誰にも邪魔されないように別の部屋に移動した。きっと一人ぐらいは察しているはずだ
それでもここに来ないのは、自分達が間違ってたと心の中では思っているからだろう







「俺は、Aにとってのヒーローになりたかったんだ」







薄らと笑ってしまった。こんなに自然に笑ったのは何時ぶりだろう
世界一になりたくて、誰かにとってのヒーローになりたくて、俺はそれを今さっきまで見失っていた
今、誰のヒーローにならないといけないのか分かった。




ずっと頑張ってたAだってな







無言でライブ配信に切り替える。即興でアカウントも作ったから見てくれるか分かんねぇがきっと見てくれることを信じよう

Aには悪いが、もっと試合が長引いて欲しいと思う。人が見てくれるように、Aの笑っている姿をもっと見たくて
これが俺ができる最後のことだ。これだけで罪滅ぼしが出来るとかは思ってねぇ、けどAが望んでそうなことをしただけだ







「あ、アンタは…」
「國神君だっけな？そのスマホを隠しな」





「アイツらが来る前に」






國神side終わり


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オリヴァside



あーあ、俺何しちゃってんだろ
コイツ(國神)とは話したことないのに、きっとAちゃんのことが大事だからかな



初めて会った時、なんて強い子なんだろうと思った
あの車の中でマネージャーは楽しい？と聞いた時彼女はこう言った





「えぇ、とっても」
隠しきれてなかったよ、君は

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