お前らに愛なんてある訳ねぇだろ さん 【ブルーロック】

126 叶わない願い ページ33

無事、総当たり戦も終わってあとはワールドカップのみとなった
だけどそれはまだまだ先の話、この間に私は全てを終わらせる




「カイザーありがとう。噂流してくれて」
「どうってことない、みんな俺の話はすぐ信じてくれた」
カイザーがドイツ棟の海外勢に事の発端を全て話してくれたおかげで動きやすくなった
潔達もきっとここが居心地悪くなっただろう、練習効率も悪くなって弱くなってくんねぇかな








「って、なんでこいつが居るんだ……？」
「こんにちは、アギって呼んでください」




「ところでA、噂を流したりとちまちまなことをするんですか？」
「急にみんなに勝ちました、はい終わりってしたくないんだよね。私がここまで粘った成果が出ないというか」
「「粘った？」」



「ここが世間から注目されるまで、注目される分ダメージが多くなるから」
まぁ、最初はまさかこんななるなんて思ってもなかった。絵心さんが手を差し伸べくれた時、あの時はまだ心のどこかでまた仲良くなれると思ってたから





「じゃあ、Aがあそこで急に勝負するって言ったのも」
「ワールドカップの直前に証拠を拡散したかったからね、貴方達に被害が来ないようにちゃんとするから安心して」
いくら利用すると言ってもこの人達がとばっちり来るのは大間違いだ、新聞社の人達ともそこは話している







「クリスさんとか流石に知ってるよね」
「知ってると思う、だけどあの人はなにも話題にしないよ」




-----------------
アギside


「クリスさん流石に知ってるよね」
「知ってると思う、だけどあの人はなにも話題にしないよ」
そうか、と返事してくれた彼女は明後日の方向を見ていた




なにか考えている彼女でさえも綺麗に思ってしまう、僕はもう重症だった。
でも俺が選ばれないなんて分かってる、俺が利用されるだけの存在だってことも知ってる







それでも隣でずっと彼女の姿を見てたいと、思うのは罪じゃないから

127 君じゃないとは アギside→←125 普通の愛 御影side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す