お前らに愛なんてある訳ねぇだろ さん 【ブルーロック】

119 だからサッカーをやめた 過去編5 ページ26

つまりいくら筋トレをしたってボディビルダーみたいにムッキムキにはならない体ということ


この体のせいで練習してないとか言われてしまった、だって私の体はどう見ても運動をあまりしない女の子そのものだったから


その二つのことがあって私は天才と呼ばれた、そのせいでだんだん部活の同級生からは悪く思われて先輩方からも嫌われた





「天才なんでしょー笑、私達の苦労も知らずにのうのうと生きるなんてね」
違う、私は今まで頑張ってきたんだ



「どうせ私達のこと見下してるんでしょ」
そんなことは無い、みんなのことは本当に大好きだ



「Aが全部手柄を持っていくのよ、あの子練習してないでしょ？」
違う、そう見えてると思うけど本当はずっとサッカーの事しか考えてない！






でももう言う気力はなかった、何ヶ月も寝れないくらいに言われたから
私の周りには誰もいなくなった。部活の同級生が他の同級生に噂を流したせいで本当に孤独になった







ふと、思った








私が不幸になった時、必ずサッカーが関係していた


いくら世界一になってもこんな私がなったらサッカーが穢れてしまう、世界一はみんなから尊敬される人がならなきゃいけないと思ってるから


サッカーのせいで町を追い出され、サッカーのせいでみんな離れた
こんななってもするサッカーなんて楽しくない、なら、なら…










「先生、私辞めます」









サッカーをやめた





『こんな頑張ったのに止めるのは簡単なんだな』




そんなことを考えて、ボーとしながら残りの中学校生活を終わらせた
そして高校一年になって外部進学で来た人と友達になったけど、結局サッカーは再開しなかった


怖かった、次なにか言われるんじゃないなって。だからその恐怖心から挑戦することも止めて勝手にサッカーも天才も嫌いになった

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