118 見えた瞳の中には 過去編3 ページ24
ボールが頬にぶつかって赤くなってる女の子、それを見て手が震えてる私。紛れもなく私が悪かった
ボールが場外に出て彼女に当たった、それだけだと思う人もいると思うけどそれだけじゃないんだ
その子は町長の孫なのだ
この田舎では勿論町長が一番で絶対的存在、町長に目をつけられたら村八分確定だ。その町長の孫も同じ扱いだ
この瞬間、私に対する扱いが変わった
次の日から同級生や近所の大人から陰口を言われるようになった、謝って済む話では無いのだ
「あの子、町長さんのお孫さんに怪我させたらしいんよ〜」
「あの子でしょ〜、元々からいけ好かなかったのよ。女の癖に男みたいなことばっかりしちゃって」
「蛙の子は蛙ってことよね」
みんな、私の名前を呼ばなくなった。私の名前は【怪我させた子】になった
下校中生卵を投げられた、玄関にこの町から出ていけっていう張り紙が貼られていた、毎回出歩くと後ろ指を指された、
いつの間にかボールにバカとか恥とか
まぁそういう虐めは数ヶ月経つとみんな飽きてしなくなった、だけど
「アンタのせいで私は……、全部アンタのせいなのに」
お母さんは変わった、お母さんは私のことが大嫌いになった
私だけじゃなかった、お母さんも町の人達に色々言われたのだ。私に会わないように生活して会ったら産まれてこなきゃよかったとか出て行ってと言う
私達親子は変わった、サッカーのせいで
けど、それでも私は辞めれなかった。世界一に憧れるのを
だからそれでも一生懸命に頑張った、小6になると50m走は6秒台になった
「Aには中学受験させます」
「ちょっと、お母さん。Aちゃんだけ寮に行かせるの?」
「お義母さんは何も言わないでください、どうせ
「……」
結局、私は別の中学に行くことになった。
118 天才という星のもと 過去編4→←117 縛られた思い出 過去編2
720人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あげ豆腐(プロフ) - 珀琥さん» そう言って頂き本当に嬉しいです、ありがとうございます😭 (2月22日 22時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
あげ豆腐(プロフ) - 珀琥さん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんの過去までちゃんと見て下さりとても嬉しいです。実はおばあちゃんはあの田舎町から夢主ちゃんが後悔なく出れるように言ったという設定しようかなと前から考えていたので今度それも投稿しようかなと思ってます! (2月22日 22時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 今後の展開がとても楽しみです。主様の無理のない範囲で続編の制作頑張ってください。陰ながら応援しております。 長々と失礼しました (2月22日 22時) (レス) id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - おすすめに上がってきて、一気に全部読みました。夢主ちゃんの過去とか、お祖母ちゃんの件はめっちゃ泣きながら読んでました。お祖母ちゃんが夢主ちゃんの事だけ忘れたのは、夢主ちゃんを守る為だったのかな?なんて思ったりして、色々考えながら読んでました。 (2月22日 21時) (レス) id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
あげ豆腐(プロフ) - むるむるさん» コメントありがとうございます!更新頑張るので最後まで見て下さると嬉しいです! (2月15日 0時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あげ豆腐 | 作成日時:2023年9月24日 20時