115 理想という名の茨 ページ21
「実力も性格も、全てがあるじゃん。どうしてそんなに俺の夢を叶えようってする訳?」
「……」
「俺の事誘ってくれたことはうれしいけどさ、気にな「諦めたの」……は?」
「もう諦めたの、世界一になるのも。サッカー選手になるのも」
「私は自分自身の理想にはなれないの、なれないならしない方がマシ」
「…そっか、だから俺を理想にすると。別にそれが悪い訳じゃない、お互いを利用しあうって決めてたし」
「でも、"理想"に余程こだわってるんだね」
「みんな自分のなりたいものに憧れるじゃん、そして理想を描く。それに私が思う理想はそんなに難しいものでは無い」
「へ〜、能力が完璧の選手とか?」
「それもあるけど、あとは……人格。子供の憧れるヒーローような、世間からは性格も良いと称されるような」
「要するに完璧な人間ってことね」
「そんな人に世界一はなってほしい、偽物の性格でもいいから。とにかくバレないように
だって一番というのは子供の手本になるから」
「アンタは自分にはなれないとか言うけど、アンタの方が相応しいよ。理想に」
そんな私を説得してなにがあるんだろうか、紛れもなく世界一になれるのは吉良なのに
「……そっか、でも私は欠点がある」
「………眼か、」
「そう、遺伝でめっちゃ悪い。それにどうしようも無いことだって分かってる」
完璧じゃないと理想にはなれない、だからやめた
「それ以外もあんじゃないの?アンタがサッカーをやめた理由って」
「……吉良はなんでも分かんだね」
116 目を前を走り去る思い出 過去編→←114 スポットライトは誰のものか
720人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あげ豆腐(プロフ) - 珀琥さん» そう言って頂き本当に嬉しいです、ありがとうございます😭 (2月22日 22時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
あげ豆腐(プロフ) - 珀琥さん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんの過去までちゃんと見て下さりとても嬉しいです。実はおばあちゃんはあの田舎町から夢主ちゃんが後悔なく出れるように言ったという設定しようかなと前から考えていたので今度それも投稿しようかなと思ってます! (2月22日 22時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 今後の展開がとても楽しみです。主様の無理のない範囲で続編の制作頑張ってください。陰ながら応援しております。 長々と失礼しました (2月22日 22時) (レス) id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - おすすめに上がってきて、一気に全部読みました。夢主ちゃんの過去とか、お祖母ちゃんの件はめっちゃ泣きながら読んでました。お祖母ちゃんが夢主ちゃんの事だけ忘れたのは、夢主ちゃんを守る為だったのかな?なんて思ったりして、色々考えながら読んでました。 (2月22日 21時) (レス) id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
あげ豆腐(プロフ) - むるむるさん» コメントありがとうございます!更新頑張るので最後まで見て下さると嬉しいです! (2月15日 0時) (レス) id: 6c78d2adac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あげ豆腐 | 作成日時:2023年9月24日 20時