お前らに愛なんてある訳ねぇだろ さん 【ブルーロック】

114 スポットライトは誰のものか ページ20

「う、嘘だろ……」
「嘘じゃねーよ」






は？？今何が起こった……？、確かタイムは……俺が11,75秒でAが






「10,98とか……、プロでも中々居ねぇぞ」
「これで私の勝ちだね、吉良も前よりもめっちゃ記録良いけどどんな練習してたの？」








「……精神(こころ)を追い込むんだよ、そしたら周りも見えなくてサッカーのことしか考えられなくなる」








『この中(青い監獄)で一番狂ってるのはもしかしたら、吉良なのかもしれない』
きっと今吉良がトレーニングしているのはサッカーがただ単に好きじゃなくて潔達への復讐の為




復讐とはそういうものなんだ
なんだってやれるしなんだって出来る





「私は勝つ気満々、吉良だってそうでしょ？」
「当たり前、逆に今までで一番ワクワクしてるよ」
「流石私が見込んだだけの男だわ」


その後、私達は2人で練習をした。それはこれまでに無いくらい楽しくて、胸の鼓動が早かった
今まで楽しかったって思ったことはあったけど、こんな感じになることは無かったし…







『あぁ、私はこれを求めてたんだ』



分かり合える人とやるサッカー、こんなにも楽しかったんだ
けど、もう遅い




全てが遅い、学んだのも、気付いたのも
もう私はなんににもなれないんだ、








「ねぇ、思ったけどさ」
瞑想していた時に吉良が口を開いた
「どした？」





「世界一になるのは俺じゃなくて、お前なんじゃないの？」




目を開いた

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