あばたいむず.【AVNTIS】

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結局朝はそのまま2人で行った。さすがに怖くって、帰りも一緒だなんて絶対そんなの嫌だ。どうしよう。




「あれ、A顔死んでるよ？」



「それ朝もおんなじようなこと言われた…」



「また例の優弥先輩のこと？」




この子には一緒に先輩と帰るところを見られてしまい、先輩を彼氏だって勘違いして私を茶化してきたから、先輩のことを話してて、愚痴を聞いてもらったり相談に乗ってもらったりしてた。




「実は今日の朝にね、」




朝にあったことを全て話した。




「なるほどねぇ…相当、やばい」



「やっぱり？あーもう今日の帰りとかどーしよう…」




本当に憂鬱。今日もきっと門のところで待ってるだろう。




「私がもうAは先帰りましたよって言おっか？」



「えほんと！？お願い！」



「でもさぁ、A」



「ん？」



「あんたんとこの幼馴染み達にこのこと言わなくていいの？」




さっきも言った通りこのことはこの子にしか話してない。アバのみんなにすら言ってない。



言いたいことは多分、すっごくわかる。




「みんなには心配かけたくない、し」



「それだと私にはかけていいことになるけど？」



「あ！違う違う！別にそういうことじゃなくて！！」



「ふふ、大丈夫、言いたいことはわかるよ。でもやっぱり心配かけてなんぼだと思うけどね私は。
だからこうやって私に話してくれるのは嬉しいし。」



「Aは抱え込みすぎなんだよなぁ」





そう言われて私が俯いて黙っちゃったから、頭をくしゃくしゃって撫でてくれた。





「まあとりあえず今日は先輩に言っとくからちょっと遅めに帰りなよ、またなんかあったらなんでも相談しなさい！」




こういう姉御肌みたいなところが私には持ち合わせてないものだからとても羨ましくて憧れるところ。




「うん、ありがとう」





きっと今日は難なく帰れるだろうから、とりあえずはまた帰ってから考えよう。

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