舞賀カフェ、ただいま開店です！ (ページ10)

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俺の後悔1 ページ10

あぁ、あの日からもう8年か｡早いのか遅いのかわかんねぇな。

あの時､俺が誘わなければお前は新しい人生を歩んでいたんだよな…。

なぁ、お前は今の俺を見たら笑うか？それとも、泣きながら喜んでくれるか

本当に、ごめんな｡直人…。

一郎(１６)
直人(１６)

あれは、事件が起きる日の午前中だった｡

「なぁ、今日さ星見に行かねぇ？」

このときの俺は､がらにもなく星を見に行こうとして親友である直人を誘った｡

「星ぃ?一郎、お前そんな趣味あるの？(笑)」

がらにもないことを言ったから、めっちゃ笑われた｡

「イイじゃんか！たまにはさ！」

「別にいいけど、お前バイクの免許持ってねーだろ。(笑)」

「そ、それはお前のバイクの後ろに乗せてもらって！」

「お前なぁ(笑)」

俺と直人は正反対だった､直人の家は大学の先生をやっている親､俺の親は双子が生まれてから事故で二人共いなくなった｡

そんなお前を誘ったから天罰がくだったのかな？

事件が起きる夜｡学校から少し遠い浜辺で星を見ていた｡

「なぁ、一郎。」
急に話しだした直人｡

「なに?」

「俺さ、親父と同じ職業につく。」

お前は、そう話してたよな｡

「マジで？おめでとう！」

「お前(笑)人事かよ～。」

「……。」
そんなこと急に言うから、ヤンキーじゃんか俺ら｡

「俺さ、ヤンキーになった事親父に怒られた。(笑)親孝行をしてから自分の好きなように生きろってさ(笑)その時思ったんだ、俺の夢教師になる事だったって。」

「ふぅーん､」

「一郎も、兄弟達を支えていけるようにしろよ！俺応援してんだよ、お前ら兄弟の事！」

その時、俺も目が覚めたんだよな。自分勝手に家に帰るの遅くて､兄弟達を思ってなかったからさ｡

「じゃあ、直人と約束する｡」

「約束?」

「おう!兄弟達とカフェ経営することを！」

「カフェ､なんか一郎らしい(笑)」

そう言っていて約束したんだよ。お前と。

その後、あんな事になるなんて思ってねーよ｡

なんで、なんで神様は残酷な事を平気でするんだ？

教えてくれよ､神様…。