一郎兄のヒミツ。 ページ9
どうも、二郎です｡今日は皆さんに一郎くんのヒミツを話したいと思います｡
あれは、一郎くんが高校生になって少したった頃。
一郎(１６)
二郎(１４)
「一郎くん遅いな〜。なんかあったのかな？」
その日、一郎くんの帰りを兄弟達と一緒に待っていた｡一郎くんは、高校生になったとき髪も金髪に染めて､帰って来るのなんて夜遅くだった｡
「二郎兄〜、一郎兄まだぁ〜？」
「いつになったら帰って来るの？」
「事故にでもあったのかな？二郎兄､見に行こうよ！」
まだ、この時の三郎と四郎と五郎は小さかったからこんな遅くに外に出すのは危ないから見まわりにも行けなかった。
もし、あの時見まわりに行ってれば一郎くんの今が変わっていたのかな？
これからどうするかと思っていたときに電話がなった｡
「舞賀ですけど。」
『お兄さんがケガをして病院にいるのですぐ来てください！！』
「病院…？」
その言葉を聞いたあとすぐにタクシーを呼んで、一人で病院にむかった。三郎達には寝ているように言って。
「一郎くん！！」
「二郎？なんでここに…。」
「なんでじゃないよ！！病院から電話があって､こんな夜遅くまで一体何してんだ！！みんな心配してる帰ろう！！」
この時､なにも知らなかった。一郎くんになにがあったのか｡
「なんで、座ったままなんだよ！帰りたくないのかよ！！ふざけんな！！」
「俺だって！俺だって､帰りてーよ！でも…アイツが…！」
「えっ？一郎くん？」
そこには手術室があってライトが光っていた｡
まさか一郎くんの友達が…？
それから、２時間ぐらいたった頃ドアが開いた｡
「先生！アイツは？！どうなったんですか？！」
『残念ながら…。私の力不足で…。』
「嘘だろ？なぁ嘘だって言えよ！！」
「落ち着いて､一郎くん！！」
一郎くんがこんなに暴れることは今まで見たことがなかった｡よっぽど大切だったんだ。
「俺のせいだ､俺がアイツを…！」
「一郎くん､なにがあったの？」
『息子は､息子は助かったんですよね？』
『………。』
『先生！助かったって言って下さい！！あの子は、私の…！！』
「おばさん、」
一郎くん､この時の一郎くんは他の兄弟に見せたらどう思うかな？
「おばさんすいませんでした！俺がアイツを…！！誘わなければこんな事には！」
『人殺し､悪魔！私にあの子を返してよ！！』
「………。」
これが、一郎くんのヒミツ。
次回に続く｡
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作者名：mayo | 作成日時：2015年4月24日 10時
