二郎兄と五郎の喧嘩1 ページ4
どうも、一郎です。なんか、二郎が五郎と口をきけないみたいなんだけど｡
「一郎く〜ん！どうしよう！俺このままじゃ五郎と楽しくお話もできないよ〜(泣)」
さっきからこの調子で､なにがあったのか説明してくれないんだ(汗)
「二郎､説明してくれないとわかんないよ？」
「だって、一郎くんみてたんじゃないの？五郎奪還作戦を！」
「いや、途中までしか見てないからさ｡明日の仕込みあったし。」
俺が見てない間に一体何があったの？
「俺が作戦考えてさ､五郎をとことんムシすれば俺達に構ってくれるかなって思ってやったんだけど、五郎泣かせちゃったし、酷いこと言っちゃったし｡(泣)」
なるほど、それで五郎が怒って口をきいてくれないと｡
「じゃあ、五郎の機嫌を良くすればいいんじゃないかな？五郎がそこまで怒るのもムリないしね。」
「機嫌か〜、ありがとう一郎くん！俺頑張って五郎の機嫌をよくして仲直りしてみるよ！」
二郎が頑張って機嫌をよくする行動をとっても､五郎が近付くのを許すかどうか問題だよね｡
まぁ、仲直りするまで見守ってみるかな｡
そして、その日の夕食の後…。
「ご､五郎〜！一緒にゲームでもしないか〜？(汗)」
「四郎､後で勉強教えて｡」
やっぱり､五郎が二郎の事をきにしてない｡仲直りどころか話すことも出来てないじゃん｡(汗)
「なぁ、五郎〜。今度一緒に…。」
「三郎兄､風呂湧いたよ〜！」
また、ムシ。
「五郎、今度買い物に…。」
「一郎兄､あれ教えて欲しいんだけどさ。」
俺のとこに来た五郎｡これは、二郎の事を聞くチャンスかな。
「ねぇ､五郎？」
「なに？」
「なんで、二郎のことムシしてんの?」
「二郎兄が悪いんだよ｡あんな事言うから｡」
「でもさ､話しぐらい聞いてあげてもいいんじゃない？」
じゃないと、二郎が可哀相だ｡
「知らね､あんな奴｡」
その言葉が二郎にも聞こえたのかコッチに向かってきた。
「あんな奴って、お前！！こっちはお前と仲直りしたくて話し掛けてんのに！もう知らね､こんりんざい俺に話しかけてくんな｡お前がそのきなら、俺も謝らないからな！」
二郎､怒っちゃったよ(汗)五郎の顔､目に涙ためて二郎を見てるよ｡
「ごめん、二郎兄…。」
「…。」
黙って上の自分の部屋に行っちゃった｡
「五郎?大丈夫？」
優しい声で話しかけてあげると､
「一郎兄…。俺､二郎兄怒らせちゃった。うっ…許してくれないよ｡」
次回に続く
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作者名：mayo | 作成日時：2015年4月24日 10時
