舞賀カフェ、ただいま開店です！ (ページ13)

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叶った約束ページ13

「久しぶり､直人ごめんな。俺さ逃げてたんだお前からも自分からも｡でもさ、直人と最後にした約束守ったよ｡兄弟でカフェやれてる。」

本当に直人のおかげだよ。

「今から紹介するから､左から二郎､三郎､四郎、五郎｡兄弟だけど顔とか性格とか全然似てねーの｡」

「一郎くん､直人くん喜んでると思うよ？だから、泣かないであげて。」

そっか、俺知らず知らずに泣いてたのか。

「ごめん…二郎ッ…」

「一郎兄…。」

三郎達も心配してるよなぁ、一番上の兄貴が泣いてんだもんな。

『一郎くんなの？』

離れたところから声を掛けられた｡振り向くとそこには…。

「おばさん…。」

『ごめんなさい！あの時､貴方に酷いことを言って…。ッ…。』

おばさん…なんで、俺に謝ってるんだよ｡

「大丈夫ですから､おばさん｡それと、直人の墓参りに来なくてすいませんでした！」

『いいのよ来てくれただけで、直人も喜んでると思うから｡』

なぁ、直人｡お前と喋れたらどんなにいいだろう？

［来るの遅いんだよ！何年経ってんだよ一郎！］

直人？

［そのまま聞けよ、俺は生きてないけど一郎のそばにいつでも居るから。それと、俺が死んだのは一郎のせいじゃない。］

でも、俺が…。
［バカは黙って聞いてろって(笑)それと、ありがとうな約束守ってくれてさ｡お前はもう大丈夫だよ､兄弟が支えてくれてる｡だから、俺の事は気にせずに暮らしてくれよ。］

……。

［さてと俺は帰りますかね｡一郎､兄弟大切にしろよな！(笑)］

「一郎く～ん！なにしてんの、帰るよ！」

「帰ってからなにする～？」

「バカは勉強したらどうですか？(笑)」

「んだよ！バカバカ言わなくてもいいじゃんか！」
「でも、本当のことだろ。(笑)」

「五郎まで…(泣)」

そうだな、兄弟を大切にしなきゃな｡本当に直人に会えてよかったよ、さっきのは幻聴かもしれないけどさ…｡

「二郎！三郎！四郎！五郎！」

「どうしたの？」

「これからも一緒にいよう！！」

4人をギューッと抱きしめた。なんか、俺らしくないな(笑)

「マジでどうしたの？一郎くん(笑)」

「一郎兄なんか、いつもと違う(笑)」

「てか、苦しんですけど(照)」

「四郎は、照れてるだけだろ(笑)」

「うるさい!！」

最後に本当にありがとう直人｡

［そんなに褒めんなよ、バカ！(笑)］