俺の後悔2 ページ11
夜遅くなってしまったため､帰る準備をしていた時に｡
『あれぇ〜。舞賀一郎くんと藤崎直人くんじゃんか〜。』
前にケンカしたヤンキー矢田とその仲間｡
「なんだよ？俺達に文句あんのか？」
少しキレた口調で言ってしまった｡
「一郎！落ち着けって、さっき約束したよな?兄弟達を支えていくって！」
あの時のお前の真剣な顔忘れねーよ｡俺さ、あの時バカでお前に、あんな事言っちゃってさ。
「約束したけど！それとこれとは別だろ！！」
ほら、馬鹿なこと言ってる｡
「わかった､勝手にしろ｡」
お前の悲しそうな悔しそうな顔､今でも思い出すよ。
そっから、いつものように喧嘩が始まった｡
まぁ、1回やられてる相手が勝つわけでもなくほんの数分でかたがついた。
「二度と絡んで来んなよ！！これで、喧嘩も最後だ｡」
そう、最後｡最後の、喧嘩が招いた悲劇。
「行こうぜ。」
「許さねぇ、俺をコケにしてそれだけか？！ふざけんじゃねぇ！！！」
浜辺にあった木材を俺めがけてふってきた。
だけど、当たったのは。
「一郎！！！」
俺をかばった直人。
木材は直人の後頭部に直撃､その後直人は倒れて目も開けてくれない。
「馬鹿野郎！なんで、なんで、俺をかばってお前が！！なぁ、直人！目を開けろよ！！」
その後､近所の人が騒ぎに気づいてパトカーと救急車を呼んでくれた。
病院に着いて少したった頃、二郎が来た。
もちろんすげー怒られた｡
でも、俺が怒鳴ったらそれ以上聞いてこなかった。
手術室のドアが開いて先生が出できた｡助からなかった､俺がアイツを…！！
おばさんも来た、頭下げても許されない事はわかってる息子の命を奪ったんだから｡
おばさんの言った言葉には反論できないよな｡
「人殺し。悪魔…！あの子を返してよ。」
あの日から俺はお前たち家族に近づいてないよ｡お前の墓参りにも行ってねーし。
だけどさ、機会があるならもう一度謝ってこの舞賀カフェに来てほしい。直人との約束守りましたって！
まぁ、ムリなんだろうけどさ。
次回に続く｡
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作者名：mayo | 作成日時：2015年4月24日 10時
