わたしってやっぱり変？37 ページ39
ビル「副作用だ。時を戻すのに自らの指名を忘れ、ただの子供となった。あともうちょっとのところだったのに……全く実に可愛い抵抗だな。君にはお手上げだよ。」
机に肘をおき、文字通り目の前で手を組んでいる。
大きな瞳は不気味なくらい奇麗な弧をかいていた。
(人1)「……！！………あ、あぁ。」
ビルの顔がまともに見れなくなり、顔を伏せた。
何故だろう。夢なのにいや、私の頭の中なのに、汗が伝ってくる気がした。
ビル「すべてを教えてあげよう。時を止めた時、まさか君が現れるとは思わなかった。更に礼とでも言おうかな。私もあの楽しい楽しい記憶しか残っていなくてね。なぜ時空の裂け目が出来た経緯がさっぱりだ。さてと……少々のタイムパラドックスもペナルティとしてかせられていると考えられる。ホホォ実に手間がかかるな。」
(人1)「経緯の記憶が無いのは私も同じらしい。で、でもなぜ……。」
杖をくるくると動かし、その杖を私の首に引っ掛け、上半身ごとビルの近くに引き寄せられた。
私は 咄嗟に机に手をつき、腕に力を入れ抵抗する。
ビル「君はここにいるのになぜ時は刻まれている？とでも思っただろう？……ふむ、不思議な事にもうひとつの時間はあの時から止まっているようだ。」
(人1)「……こ、ここは私が作り出した世界なのか……！？」
杖をふりほどきながら、ビルに質問した。
質問するたびにジトリと目を細めるのはビルの癖かなんだろうか。
ビル「そうとも言えるし違うともいえるな。まぁ、どう足掻いても結果はあの日と同じ。運命は変えられないんだよ。それまで君も人生を楽しむといい。」
皮肉めいた声が頭に響き渡る。やっとの思いで首から杖を外し、椅子に座り直す。
すこし、首が痛い。
(人1)「……そうだな。ビルサイファー、皮肉だが貴様のおかげで私は自由になれた。お前の経緯とやらも知れる絶好の機会だ。楽しませてもらうよ。」
精一杯の強気の態度を見せた。ビルには泣き顔を見せたくないからだ。
ビル「ほほぉ。私にはお見通しだぞ。表面では強気でも心の中では恐怖と絶望に震えてるじゃないか。」
指を指しながら目は再び弧を描く。
はぁ、めんどくさいやつめ。
(人1)「……。もうひとつ、教えて。その時になれば私はどうなる？あの時止めようとした私はもういない。わ、私は……消えるのか？」
ビルは椅子から離れ、思うがままに体を移動させた。
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stupid - 完結しちゃいましたか...... 長い間楽しませていただきました。長い間お疲れ様でしたと共にありがとうございました。 (2023年1月20日 23時) (
レス) id: f2aba1d05a (このIDを非表示/違反報告)
華鈴 - とっても面白かったです！ディッパー可愛いかよ...続きがものすごく楽しみです！頑張って下さい♪ (2019年8月11日 20時) (レス) id: f064669f95 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - 昨日全部読んで…とても面白かったです…!更新ずっと待ってます…！ (2018年3月4日 14時) (レス) id: 7556253bdc (このIDを非表示/違反報告)
ねおん(プロフ) - 続きすごく気になります！大変だと思いますが更新頑張ってください！応援してます！！(´∀｀*) (2018年1月24日 6時) (レス) id: e70a311e87 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ここでストップうううう((更新お願いします！ (2017年11月12日 22時) (レス) id: 68476c466a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：箪笥(たんす) | 作成日時：2017年4月12日 23時
