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バイトに行くジアを見送って、校門の前でイヤホンを探していると、ふいに掴まれた腕。
「ソラちゃん！、一緒に、帰ろうよ」
謎にもじもじしながら私の腕を痛いくらいに掴むムンジュンフィ。今日はよく登場するなぁ、なんて考えながら、絞り出した、別にいいよ、と言う言葉。
「やったー！本当はさ、もっと早く誘おうと思ってたんだけど、中々いえなくて。だから嬉しい！」
「？よくわかんないけど、別に一緒に帰るくらいいいよ。おんなじクラスなんだし。」
「ほんと！？てことは僕のこと別に嫌いなわけじゃない？」
「………うん、別に嫌いなわけじゃないよ。ほんとに、ちょっとした、ただの八つ当たり。」
「八つ当たり？」
ムンジュンフィが、なんだそりゃ、なんて顔で、転がしていた飴玉を止めて、私に尋ねる。
「ムンジュンフィは悪くないんだけど、私が勝手に嫉妬しちゃったの。何でも持っててずるい、って。」
綺麗な顔、モデルのようなスタイル、愛嬌のある性格。それに加えて賢い頭脳、なんて。あれそれ、私が無いものねだりをするには、無いものがあまりに多すぎる。
「うーん、よく分かんないけど、ソラちゃんが悲しいのは嫌だな。もし僕がなんかよくないことしたら、ちゃんと叱ってね、友達なんだし。」
「友達！？」
ムンジュンフィから飛び出した予想外の単語に驚愕していると、もう、ソラちゃんひどい〜なんてケラケラ笑うムンジュンフィが横目に入る。
ジアの友達、の、チョンウォヌ、の友達。
いいことありました！なんて様子で、ふんふん、横で鼻歌を歌う彼のこと。もしかしたら嫌いでも苦手でもなく、ただ、難しいから避けてきただけなのかもしれない、なんて考えながら歩く。
��ジュンくん、バイバイ��
「………！ソラちゃん！また明日！」
追加したての連絡先を開いて、向かいのホームに立つ彼にカトクを送る。なんとなく、ただなんとなく気が向いて打った名前に、彼がガッツポーズをしたのが目に入った。
電車を待つ、静かなホームで響いた、ジュンくんの声に恥ずかしさを覚えると、ピコン、と通知音が。
��ごめん！こっちで返したらよかった！また一緒に帰ろうね〜��
私が送ったのは、ジアには送らないような、少しだけ可愛いスタンプ。それを選択した自分の心境は、自分でも、分からない。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
