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「あともう1人、女子から選んで〜」
ずいぶんだらけた先生の声に、決まってない女の子たちがぞろぞろ、と集まってくる。
「……ソラちゃん、やる気、ない？」
クラスメイトが、ほら、ソクミンくんもソラちゃんにやってほしいみたいだし、と付け足す。
「私、絶対向いてないよ」
思ったより小さくしか出なかった自分の声に、心で悪態をついている隙に、すっかり決り終えた男の子たちがはやくしろよ〜、と野次る声が聞こえた。
「……ソラちゃん、やっぱり嫌？」
こっそりと私に口パクをするソクミンを盗み見る。
「……じゃあ、私、店番するね、」
目をうるうるさせたソクミンに、コスプレなんてする気はないけど、とは言えず。ユラちゃんとミョンホくんも店番をする流れになったもんだから、私も泣く泣く裏方を諦めるほかなかった。
「……これとかどう？」
班になって、くっつけた席で横から聞こえてくる声。
店番をする子たちでコスプレの服を決めていると、ユラちゃんが、ソラに似合いそう！と。
「調べるの早いね、どんなやつ？」
そう言って覗き込んだ携帯の画面には、なかなかセクシーな黒猫の衣装が。
「ええ、カチューシャつけるだけ、とかじゃ駄目なのかなぁ、」
苦笑いを洩らす私に、いいじゃん、せっかくだからイメージにない感じの服にしなよ、とユラちゃんが笑う。
「こんな雰囲気の服、絶対似合わないよ、」
「いいじゃんこの衣装！」
大きな足音と大きな声、顔を上げると、ミンギュくんが俺はこれにするんだ〜、と吸血鬼の画像を見せて笑っていた。あまり話したことのない彼に、ドギマギしながら愛想笑いを返すと、空気を察したミョンホくんが助け舟をだしてくれた。
「ミンギュ、吸血鬼似合いそう。」
「でしょ！ソラちゃんもその服似合うと思うよ〜。ソラちゃんみたいな子が着るからいいんだよ、分かる？」
ミンギュくんの声を聞いて、ばたばた、と駆けてきたソクミンがすかさず私とミンギュくんの間に割り込む。
「ミョンホ、それは駄目！可愛いけど、駄目！」
ミョンホくんが見せる画面に、ひとつひとつ、バツサインを出すソクミンがなんだか面白くて、ソクミンが選んでくれたやつにするね、と言う。
「……ソラちゃんにオッケーして貰えるように頑張って選ぶね！」
ふんわり刻まれた笑顔の皺が、あまりにも眩しくて、急いで、瞬きをした。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
