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「………ソラちゃんはさ、」
さっきとはうって変わり、歯切れ悪く、苦虫を潰したような顔で俯くスングァン。暫くの空白を噛み締めた後、覚悟を決めたような顔で私に呟く。
……僕の正体、知ってる？、と。
「………スングァンが、呼ばれてるあだ名のことなら知ってるよ。でも、」
「なんだ、そっか。そりゃ知ってるか！」
有名だもんね、僕、と悲しそうに笑うスングァンに、そんなふうに笑わないで、と伝える。
「……僕の部屋にさ、いつもクッキーが置いてあるんだよね〜日替わりで。美味しいはずなのに、なんか味がしないから、苦手だったんだ、クッキー。」
「うそ、ごめんね、」
「ううん！苦手��だった��の。ソラちゃんが作ってくれたクッキーはめちゃくちゃ美味しいよ、好きになっちゃった！」
そう言って笑うスングァンの手には、少し形の歪なクッキーが。愛おしそうに口に運ぶスングァンを見て、思わず、私も、好きになっちゃった、なんて。
「！？、ちょっと、汚い！」
「……！ソラちゃんが変なこと言うからじゃん！」
私の言葉に、勢いよく咽せて、咳き込むスングァンの背中をさする。もう、と言って顔を覗き込むと、自分の顔より高い位置にある、彼の整った瞳に、私の笑顔が反射した。
熱っぽく、交わった視線を逸らせぬまま、スングァンが、ゆっくりと口を開く。
「……最初はさ、ソラちゃんの笑顔が素敵だなぁ、って思って。でも、いつのまにか、ソラちゃんのこと、好きになっちゃったみたい、僕。」
月曜日以外も、会いたいんだけど、なんて告白。へら、と彼の口元が弧を描いて、むず痒い、幸せな気持ちでいっぱいになる。
「……私も、月曜日以外も会いたい。いろんな場所で、スングァンと、笑い合いたいかも。」
かも、なの？と、ケラケラ笑ったスングァンに、嘘、好きだよ、と伝える。
初めて触れた彼の唇は、やっぱりいちごの味がした。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
