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いつのまにお会計を済ませたのやら、手を繋がれて、エスコートされるまま外に出ると、私の目の前で開けられる車のドア。
「何から何まで、すみません。ご馳走様でした、明日からも、頑張ります！」
こちらこそ着いてきてくれてありがとう、と笑うスンチョルさんにお辞儀をして、車に乗り込み、シートベルトを閉める。
と、同時に彼の携帯が震えた。
「もしもし、ミョンホや、どうした？」
彼が携帯に向けて発した声に、私の頭脳は一時停止をする。
………ミョンホ。そう呼ばれる彼のことを、私はよく知っている。本名であるミンハオから、ハオちゃん、なんて呼ばれていた彼は、隣の高校に通う、中学の友達で。ダンス部に入っている彼の写真を、ご近所の写真部の私は、よく撮りにいっていたのだ。
「ミョンホ、って、もしかして、」
電話を切った彼に、まさか、といった顔で聞くと、思い出した？、とでも言うように、車のエンジンをふかせながら、片眉を上げて、じっと、ミラー越しに私を見つめるスンチョルさん。
「仲、いいんですか？」
「うん、まあ〜部活の後輩だからね。」
部活の後輩。一度その言葉を噛み砕くと、忘れていたスンチョルさんの記憶が脳裏を駆け巡る。
「………もしかして、スンチョルさんって、その、エスクプス、さん？」
「……やっと思い出してくれた。そうだよ、高校の時、ソラちゃんの写真を一番楽しみにしていた、あの、エスクプス。」
いつしか、隣の高校のダンス部、seventeenの写真を撮るのが趣味になっていた私は、部長さんの踊りが特に好きだった。ハオちゃんの電話越しに、数回話しただけだけれど、彼が私の写真を褒めてくれていた、と言うのは聞いたことがある。
思い出すのは、その真面目な性格と、低くて男らしい声が魅力的だったな、ということ。そして、当時、ほんのちょっぴり彼に惹かれていた、というのも。
「だって、名前も違うし、髪型も。それに、舞台ではもっとギラギラしてたし、」
「みんなでふざけてつけたステージネームだよ。本名はスンチョル。それに、あの時は、どれだけ君にかっこいい、って思ってもらえるか、必死だったから。」
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
