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「すんちゃん、ぼくがんばったでしょ？」
「うん！ミニョクが一番かっこよかった！僕なんか感動しちゃったよ〜」
スングァンの言葉に、彼に肩車されたミニョクは、ずいぶん高いところで嬉しそうにした。
運動会で随分走ったからか、髪の毛がボサボサになっている。
先週した、今日は一緒にご飯食べようね、という約束。家に着いて、昨日作っておいたハンバーグを焼くと、じゅう、と魅惑的な音がする。
「すんちゃん、あのね、おねえちゃんのハンバーグ、とってもおいしいんだよ！」
「ほんとに！？うわ〜うまそう。僕手料理なんて久しぶりだ！ソラちゃんのハンバーグ、舌が溶けたらどうしよ！」
久しぶり、という部分には深入りしないことにして、溶けたら固めてあげるよ、とふざける。ひどいよ〜と奇声を発して、ミニョクに抱きつく彼は、まるで5歳児だ。
疲れ果てたミニョクが布団に入る頃、帰るね、と言ってスングァンが立ち上がる。
玄関までそっと見送ると、今日一緒に居すぎて、明日ソラちゃん不足だー、と彼が私の頬を摘んで微笑んだ。
「……スングァン、ありがとう。」
「なにが？僕の方こそありがとう！またミニョクにも会いたいな、」
僕何にもしてないよ、なんて風に口を開けるスングァン。感謝したいことが多すぎてどれからしたらいいか分からないや、と言うと、じゃあまた歌にでもしてよ、と髪を揺らして、彼がドアを閉めた。
静かになったリビングで、彼の優しい声を思い出す。残念ながら歌にはできないから、感謝したいことを考えながら、指を一つずつ折っていく。
お弁当をたくさん美味しそうに食べてくれたこと、カメラや荷物をずっと持っていてくれたことや、ずっと後ろに立って日差しから守っていてくれたこと。もっと言えば、弟を可愛がってくれたことや、運動会にきてくれたこと。
ひとつずつ、噛み締めると、彼と出会えたことが物凄い奇跡のような感覚がして、八方美人も悪くないか、なんて、口角が上がっていった。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
