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毎週月曜日、いつの間にか特別になった曜日は私が、私で、いられるプライムタイムで。
「おい、パク、そんな堂々と眠るな。」
うざったい声に目を覚ますと、集会中だと言うのに目をぎゅっと瞑る私をみんなが笑っていた。会長の話なんて誰も興味ないじゃん、と呟くと、それな、と隣の男子が同調する。
「……‥やっぱりいないし。」
体育館からの帰り道、ぞろぞろと馬鹿みたいに教室に帰る人ごみの中で、ぐるり、と見渡してみても、やっぱり彼の姿はなくて。
誰探してんの？というクラスメイトの言葉に、呪縛霊、とだけ答えた。
「なにそれ、やっぱりソラって面白いわ。」
「そうかな？目がまんまるの呪縛霊なんだけど、うーん、シャイみたい。」
ふと、彼は教室での私を見たら、どんなふうに思うんだろう、なんて考える。よく言えば��八方美人��とでもいえるんだろうけど、悪く言えば、ただ、空気を読んで笑ってるだけの人間。私たちは、お互いのことを、何も、知らない。
音楽室から微かに聞こえる声に耳を澄ませると、スンちゃんの綺麗な歌声が私の鼓膜を和ませる。
「あ、ソラちゃん！もう〜来てたなら早く言ってよ、恥ずかしいじゃん！」
「スンちゃん、鼻歌くらいなら聞いたことあったけど、こんなに歌上手なんだね！わたしが伴奏でも出来たらいいのに、」
ピアノの丸椅子に座るスンちゃんにふざけて言うと、彼は椅子の端に寄って、とんとん、と自分の横を叩いた。
2人で座った小さな椅子がミシ、と音を立てる。
……幽霊なんて自分で言うけれど、少し高いところにある彼の肩も、分厚い胸板も、ちゃんと、男の子だ。
私が押した鍵盤に合わせて、彼が、ド、と声を出す。音楽室に鳴り響く、二人の単音が、何だか面白くて、目を見合わせて笑った。
「これって合奏になるの？」
「ソラちゃんの音と僕の声。立派な合奏ですよ〜」
「音楽コンクール、優勝間違いなしじゃん！」
私のふざけた台詞に、口を大きく開けて笑うスンちゃん。彼からは、いちごと、柔軟剤の優しい香りがした。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
