ねこものがたり【名探偵コナン】

イチゴとレモン ページ33

｢それ、私の世界一大切な人がくれたんです｣



そういい笑うと安室さんは目を見開く



｢それは…｣
｢あれ、安室さん!!それにAちゃんも!!｣



安室さんの後ろから出てきたのは蘭ちゃん



蘭ちゃんはすぐに申し訳なさそうな顔をすると



｢お邪魔しちゃいました…?｣



｢?え?何の?｣



そう聞くと蘭ちゃんは安心したように



｢よかった｣



と呟く



｢?｣



よく分からないけど…まあいいか!!



｢そういえば蘭ちゃん何か買いに来たの?｣



｢あぁそうそう!ここのかき氷美味しいって有名で食べに来たの!!｣



｢へぇー!!私もトウモロコシやめてかき氷にしよ!!｣



｢姉ちゃんたち何にする?｣



人の良さそうな店主がそう聞いてくる



｢あ、私かき氷の苺で!｣



そういうと蘭ちゃんも私に続いて



｢あとかき氷のメロン味ください!｣



｢はいよ!!そこの兄ちゃんは?｣



｢え?あぁいや僕は｣



安室さんはそう断ろうとしたがワクワクオーラの三人組の前で断るのは気が引けたのか少し黙ると



｢じゃあ僕レモンで｣



｢はいレモンねー!すぐできるから待っててな!!｣



そういうと直ぐにその人は三人分作って渡してくれた



パクッ



｢!!｣
｢!!｣



｢美味しい!!｣
｢美味しい!!｣



蘭ちゃんと声を合わせて言う



｢氷ふわっふわ〜!｣



そう頬を抑えて喜ぶ



｢…お兄ちゃんも来たら良かったのに…｣



思わず呟いてしまった言葉にハッとするが蘭ちゃんはコナンくん達の方へ行っていて聞こえていないみたいだ



良かった…



そう思っているとゼロがレモン味のかき氷を乗せたスプーンを目の前に差し出す



｢はい、レモンいりますか?｣



｢わぁ〜良いんですか!ありがとうございます〜!!｣



｢(あれ耳としっぽが見える)｣



パクッと食べると私もゼロに差し出す



｢イチゴも美味しいですよ!｣



｢え?｣



｢私お兄ちゃんと来れなかったけどその分他の人に美味しいものとか食べて欲しいんです!｣



そう私が言うと安室さんは驚いたように目を見開く



もしかしてイチゴ嫌いなのかな…



そう不安になるがゼロはすぐにフッと笑った



｢ありがとう｣

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