この愛は...8 (ページ48)

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ﾕﾉ｢...｣

ユノの視線の先には燃え上がる屋敷､人々の騒ぎ声が響いていた

ﾕﾉ｢燃えてるな..｣

威由｢よく考えたものだな｣

ﾕﾉ｢い,威由さん!!?｣

威由｢屋敷が家事になって住民が外にいなかったら誰だって中にまだ居ると思ってしまう｡

だから秘密基地に隠れたというわけか｣

2人がよく居た秘密基地

そこは先にある屋敷と違ってとても静かで鈴虫が鳴いている

威由｢政府がこの島にサフシーアがいるというのはつかんだが､どこに住んでるのかは分からない｡町で聞き込みしてるところでも見たんだろ?

直ぐにでも叔父叔母に相談したかったが､あの2人は君がサフシーアの血を持つことを知らなかった｡

____教えられてなかった｣

普段から暴力をふるっている奴らに教えたくはないだろう

教えれば何かに利用される｡そう考えてしまうからだ

威由｢だから君は2人に黙ってここを出ようとした｡違うか?｣

ﾕﾉ｢はぁ...その通りです｡もうあの2人に使われるのは嫌で......逃げ出したかったんです｣

ユノはこれまで嘘をついたことを詫びた｡

夜に外へ出るのは目障りだと2人に追い出されたからであった事と

父と母の話は本当だが､自分が7歳くらいの時に政府にみつかって殺されたという

,

,

威由｢どこが自由だというのだ?｣

ﾕﾉ｢!?｣

威由｢あれだけの笑顔で言っていたというのにどこが自由だ!

__なにがワノ国に行くだｯ!!｣

ﾕﾉ｢...｣

威由｢そんな環境で叶うわけないだろう｣

ﾕﾉ｢....分かってはいました｡それはただの願望であって不可能なものだと

でも!それくらいしないと耐えられなかった!!あんな生活に耐えるには......こうするしか｣

威由｢誰も不可能とは言ってない｣

ﾕﾉ｢ぇ｣

威由｢環境の問題であってのことだ｡変えればいい｡簡単な話だろう｣

ﾕﾉ｢何を_それが簡単じゃないから!!｣

威由｢ﾊｧ～､察してはくれないか｣

ﾕﾉ｢はい?｣

威由｢私と来い｡私がお前に違う生活を教えてやろう｣

ﾕﾉ｢それを察することは不可能です｣

威由｢ｸﾞｯ!｣

威由は言葉足らずなのである