'' ページ25
威由｢はぁ...｣
おでん｢どうしたんだよ､いつもより暗い顔して｣
威由｢いつもよりとはなんだ....親が少しな｣
おでん｢お前の親､共働きなんだと?｣
威由｢まぁな､こっちには金を与えていればいいと思ってるみたいだ｡....何も分かってない｣
おでん｢...｣
威由｢15年..努力をしてきたつもりだったが､あの2人にはそんなもの金に比べれば安いものだと思ってる｡
なんであんなのに見てもらいたいなんて思ったんだろうな｣
おでん｢珍しい､お前が弱音はくなんて｣
威由｢ぁ､すまない｣
おでん｢いいではないか!お前が頑張ってることは
俺がよぉぉく!知ってる!!｣
威由｢おでん....
それで着物の帯､ちゃんと締めていれば胸にしみたのにな｣
おでん｢なっ!?｣Σ(ﾟдﾟ；)
威由｢ったく..((微笑｣
いつからか....
こいつの真っ直ぐな性格に救われていた
おでん｢だぁ〜!上手く結べん!
威由､やってくれ｣
子供っぽいがな...
威由｢お前の世話係ではない｣
おでん｢ケチ臭いこと言うなよ｣
威由｢喧しい｣
気がつけば夕暮れ時だった
家に帰ることは1番望んでいない
おでん｢ではそろそろ｣
威由｢あぁ...｣
ｶｰ!ｶｰ!
カラスが夕日に向かって高く飛んでいる
威由｢....｣
おでん｢威由!｣
威由｢?｣
おでん｢1度でいいから言ってみろ!!己がどうしたいのか!｣
威由｢___!!嗚呼!!｣
1度だけ__あの2人に言ってみよう
自分の想いを
分かってくれるはず
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地炎 美羅 | 作成日時：2020年6月21日 16時
