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威由｢母上､ただいま帰りました｡｣
｢あら､おかえり｣
威由｢母上...その｣
｢なに?｣
威由｢これを｣
｢...へぇ貴方の考えた俳句が1等に｣
威由｢は､はい/////｣
｢ちょっと待ってなさい｣
威由｢?｣
｢はいコレ｣
威由｢これは?｣
｢銅貨よ｣
威由｢ぇ｣
｢今はこれくらいしか渡さないわ｡
もっと凄いのを取ったら銀貨にしてあげる
主人もそう言ってるわ｣
威由｢いや...そんなんじゃ｣
｢ほら､邪魔だから部屋に行って｣
威由｢....はい｣
俺の親は2人とも働いていた
父はからくり作り,母は着物の仕立て屋
そんな中で生まれた俺は遊んでもらった記憶がない
いつも部屋で古文を読んでいた
またに父の部屋に入り､からくりの設計図を見たりもした
威由｢まだ足りない...｣
俺は2人に見てもらいたくて
必死に勉強に励んだ
威由｢父上!見てください｡からくり箱を作りました｣
｢うーん｣
威由｢もう父上､他に言うことは?｣
父と母のことは怖いとは思っていない
小さなことで怒るほど暇じゃないのだ
｢おぉ...すまんすまん
いくら欲しいんだ?｣
威由｢ぇ､そんなの｣
｢まさかこれで金貨か?それはまだまだ｣
威由｢....もういいです｣
｢金貨が欲しいならもっと腕を磨け｣
そういうことじゃない
俺は....俺は__
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作者名：地炎 美羅 | 作成日時：2020年6月21日 16時
