始まりのトイフェル

「４１」 ページ42

グサッ

盛大に壁や窓が割れる音がしたと
思ったら、肩に鋭い痛みが走る

主「百夜……優一郎……」

奴の剣がが私の肩を貫いていた
少しズレていれば死んでいただろう
油断して悠々としていた私も悪いが
こんな屈辱を味わったのは初だ

チ「A様ぁ！大丈夫ですかぁ？」

加勢してこようとするホーンとチェスを
片手で制し、止める
私にこれほどの屈辱を味合わせるなど
殺しても許す気は無い

ク「うーん、しつこいなぁ…」

クローリーも剣を構えて微笑む
確実にこの餓鬼を殺す
鬼呪のかかった武器に貫かれたから
傷が全く再生しないのだ
いつまでこの痛みを味合わねばならん
本当に鬱陶しいよ、百夜優一郎

主「随分とはしゃいでいるな、餓鬼
死にに来たのか？」

優【グレンを離しやがれぇぇぇぇぇ！！】

仲間を助けるために戻って来たのか
本当に愚かで哀れなものだ
仲間を助けようとして死に行くのだ
先のことを考えてない馬鹿だなぁ
この男も最後は死ぬのに

主「鬱陶しいなぁ、いつまで来るの？」

ヒュッ ガァァァン

餓鬼の連撃が止まる気配はない
それも、人間とは思えないほど重い
何かに取り憑かれたような違和感
この人間、本当に普通じゃない
始祖達が目を向けるのも伺えてくる
警戒しておくべきだ

優【殺すぞてめぇ！！】

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