「３１」 ページ32
ピクッ
体が思いのほか反応する
クルルは私の何を知る？
私の何を語る？何を言おうとする？
奴の余裕の笑みを見ていると
瞳の奥、体の奥、心の奥から何か
邪悪なものが溢れて来るようだ
クルルを少し侮りすぎたのか……
主「貴様…、何が言いたい…」
ドスの効いた声で問う
ク「私達上位始祖の力、生命、全てを糧とし
貴女は強さを維持しているんでしょう？」
主「それくらいにしておいた方がいいよ
流石の君も私を怒らせるのはよせ…」
ク「図星ってことかしら？」
人のことをよく見ている
だからこそ、追い詰めることを
得意としている
女王としての器は整っているようだ
クルルにとっての私は何だ？
あの赤い瞳にはどう映っている？
主「貴様に【我】の何が分かると言うのだ？
第三位始祖、クルル・ツェペシ…」
ク「本性を現したな…、始祖の異端児が…」
我の階級は第一位始祖になっている
だが、本来は位を持たない存在
正確には付けられない、最上位貴族
吸血鬼を原点となり、終わらせる者
上位始祖達の中で、一部の者が知る
そして、【終始の始祖】と言う言葉を
隠して今もなお生き続ける
主「あまり怒らせるなと言っただろう？
【我】は他と違い、甘くない」
ク「貴女の中にある闇が暴走した時
私はおろか、他の吸血鬼は全滅する
人間も全て死に絶えることになるはず」
そんなこと、知ったことじゃない
私が私である限りは大丈夫だ
同胞を殺してもメリットはない
デメリット……なのかもな
主「貴様の話はウンザリだ、女王よ…」
冷え切った瞳で睨みつけた
聞いていて何の得があると言う
得などない、時間を無駄にするだけだ
ク「逃げるのかしら？」
主「逃げるのではない、飽き飽きだ」
半ば苛立つ気持ちを抑えながら
早足で王の間を後にした……
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美鈴愈 - クリスティーヌ綺麗っすよね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年11月13日 19時) (
レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ラウル役はフェリド様でも構いませんよ (2015年10月24日 15時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ファントム役はクローリー、ラウルはゆうちゃん、クリスティーヌが夢主人公でお願いします (2015年10月24日 14時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - オペラ座の怪人……www あれ、見たことありますけどどうすればいいのか…www (2015年10月20日 22時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで終わりのセラフのキャラクター達でオペラ座の怪人お芝居お願いします (2015年10月18日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2015年4月26日 19時
