「２５」 ページ26
王の間から去った後
私はフェリドの屋敷を訪れた
美味い血を振る舞ってくれると言う
実際、既に飲んでいる
主「君が血を振る舞うなんて…、雪でも…」
フ「ここは地下だから降らないよ」
ノリが軽いフェリドのことだ
飲みに誘うとは珍しいし
ボケないのも少し違和感がある
知りたがりのことだ、何か聞きたい
ことでもあるのだろう
内心何を考えている方分からない男だ
満足気に血の飲んでいるけれど
聞き出すタイミングを狙っているはず
別に隠す気はないのだが
フ「【始まりのトイフェル】って何？」
思った矢先、唐突に来た
教えてやるつもりでいたのだから
冷静に答えてやろう
主「吸血鬼ではない、始まりの意味を持つ
最高位悪魔さ…」
フ「それだけじゃないでしょ」
痛いところを突いてくる
全てを話したわけではないからだ
今の私は悪魔に近い存在だが
昔の私はどうだったかと言えば…
主「吸血鬼により、超越した存在となった
人間が吸血鬼を殺すためにセラフに手を
出したのなら、吸血鬼は人間を屈服させる
ためにトイフェルに手を出したのさ…」
セラフに手を出した人間を管理し
完全に支配下に置くために、吸血鬼は
私を悪魔へと存在を変えた
血は勿論吸う、そして血肉も喰らう
魂も心も思考も全て支配する
セラフを事前に防ぎきれなかった場合
どうすれば良いのか考えた結果
対抗できるほどの力を持った化け物を
生み出せばいいと吸血鬼は思った
吸血鬼の中でも最高位の力を持つ者
その肉体を、全てを超越するように
改良することにした
それが私、【始まりのトイフェル】だ
フ「吸血鬼も悪いことを考えるなぁ…
君はそれで良かった？」
主「気にしてはいない、むしろ満足している
この力は全てを挫折させることができる
人間を支配することが私の目的だよ…」
自分の手を見つめ、笑みを浮かべる
人間とさほど見た目は変わらないのに
桁違いの力を持っている
改良された血は他者にまで影響を与え
力を増幅させるが、離れられない
私の血を飲んだフェリドは私なしでは
生きられなくなると思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美鈴愈 - クリスティーヌ綺麗っすよね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年11月13日 19時) (
レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ラウル役はフェリド様でも構いませんよ (2015年10月24日 15時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ファントム役はクローリー、ラウルはゆうちゃん、クリスティーヌが夢主人公でお願いします (2015年10月24日 14時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - オペラ座の怪人……www あれ、見たことありますけどどうすればいいのか…www (2015年10月20日 22時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで終わりのセラフのキャラクター達でオペラ座の怪人お芝居お願いします (2015年10月18日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美鈴愈 | 作成日時：2015年4月26日 19時
