「１０」 ページ11
膝に置いた手をミカエラは強く握り
自分の言うように語りだした
ミ「……僕はお前の道楽で家族を皆殺しにされた」
フ「あーらら、吸血鬼になった今も
まだそんな古いこと言ってるんですか〜？」
こんなくだらない話に興味はない
人間が死んだ、それが偶然家族だった
たかがそれだけのことになぜこだわるのか
元人間の思考など理解できない
この世界に人間は数多く存在する
数え切れないほどいるというのは
少し死んだだけでここまで悔やんでいる
餌が減ったのは少々嫌なものだが
人間が持つ人への愛が分からないのだ
吸血鬼には愛などない
同胞同士、さほど仲良くなれないのに
愛だの絆など反吐が出る
主「なぜ家族というものにそれほどこだわる？
世界にごまんといる人間の一部に過ぎないのに
ましてや我々の『餌』じゃないか」
ミ「優ちゃんを他の人間と同じにするな…！」ギロ
主「命の価値など考えたことすらないんだよ
所詮、我らの生命の糧となるための存在だろう？」
キンッ
私の言葉が癪に障ったのか
ミカエラは剣を構え睨んできた
微塵の恐怖も与えることができないと
考えているのだろうか
そもそも怒りの原点は何だ？
命に対して愚弄したからなのか？
家族を餌扱いされたことか？
道徳の分野はどうしても苦手のようだ
ミ「お前のような心のない化け物に
優ちゃんを馬鹿にする権利はない…」
主「私は存在すべてが黒に等しい吸血鬼
お前がこちらの立場なら見方も変わるさ…
人間の感情を色よく残してしまった哀れな者
吸血鬼にすら成りきれないお前など…」
フ「はいはい、二人共そこまで〜」
フェリドが割って入ったことで
低レベルな言い争いは幕を閉じた
これほど生意気な吸血鬼の傍に置く
クルルの考えが気に入らない
こいつがもし、その辺りの吸血鬼と同じ
何の変哲もない存在だったのなら
今ここで肉の塊にしていただろうな
それほどまで気に食わんと言うことだ
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美鈴愈 - クリスティーヌ綺麗っすよね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年11月13日 19時) (
レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ラウル役はフェリド様でも構いませんよ (2015年10月24日 15時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - ファントム役はクローリー、ラウルはゆうちゃん、クリスティーヌが夢主人公でお願いします (2015年10月24日 14時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - オペラ座の怪人……www あれ、見たことありますけどどうすればいいのか…www (2015年10月20日 22時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで終わりのセラフのキャラクター達でオペラ座の怪人お芝居お願いします (2015年10月18日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2015年4月26日 19時
