第壱話、 ページ2
『うっ……』
早朝、俺は今の時刻を知らせるその表示を見て一瞬顔を歪めた。
そして…………
『遅刻するぅぅぅぅ！！！！』
朝一番、大きな声を轟かせた。
『くっそ！やべぇ、新学年になって早々遅刻とか…』
俺の名前は 斑鳩 郭李。今日から中学三年生の学生である。
個性は糸。最大10メートルまで伸ばすことのできる紅い糸を指から出せる。
使い方によっては強くなるかもしれないのだが、強度はイマイチ、距離だって10メートル以上は伸ばせない没個性。
そんな俺だがまあ、それなりに学校生活を謳歌している平凡な中学三年生である。
と、思い込んでいた時期が俺にもありました(白目)。
が、どうやら俺は普通とは少し違うらしい。
「カァ！カァ！コノ寝坊助！急ゲ！急ゲ！遅刻ダゾ！」
真っ黒な鴉が俺にそう叫んだ。
そう、鴉が叫んだのだ。
と言ってもこいつは、普通の鴉じゃない。
鎹鴉の矢田吉。
俺専属の鴉である。
なぜ、ゴミ箱の中を貪っているような(失礼)鴉が専属に？とか思うかもしれない ことの発端は、さかのぼること、数週間前。
桜の花びらが散る桜並木を通り、春の訪れをなんとなーくそれとなしに感じていた時だった。
向こう側からやって来た、ながらスマホの自転車が突撃してきた。
とっさに避けようと、左に避けたはいいものの、右足を自転車に踏まれ、よけるに避けられず勢いあまってコンクリートの地面に頭をぶつけた。
ダサい？
…………言うな。わかってる(頭抱え)
そこで、電光石火のごとく頭に入り込んできたのが前世の記憶！。
痛い？
…………やめろ、解ってる。俺も時々自分が何を言っているのか分からなくなる時がある。
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酸素無駄遣い装置(プロフ) - 夜桜さん» あああ！！ごめんなさい！冨岡さんユーザー辞書に登録しました！もう間違えません！ご報告有難うございます！！ (2019年12月10日 16時) (
レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - おおお！！！めちゃくちゃ最高です！！面白いです！一つだけ凄く気になるのでいいですか。。。冨岡です、富じゃないんですよ、、、ややこしいですよねぇ。これからも頑張って下さい！！ (2019年12月10日 8時) (レス) id: c7cb5f5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置(プロフ) - 鶴来 アリスさん» レス！有難うございます！そして、字の提案も嬉しいです！鶴来さんが報告してくださったおかげで、訂正することができたので本当に感謝しています。更新は遅くなってしまいますがこれからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年12月10日 6時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - 最新話読みました。今からじゃ遅いかもしれませんが、鬼滅の刃っぽいからという理由だけで漢字を決められるなら『滅』はどうでしょうか。鬼殺隊の隊服にもデカデカと書いてありますし。安直ですが。 (2019年12月10日 3時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - 酸素無駄遣い装置さん» 正直書き直すという選択は物語の途中なので難しいかなと思い期待していなかったのですが、きちんと書き換えてくださっていて凄いなと思いました。これからも更新頑張って下さい。 (2019年12月10日 3時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
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