検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:47,365 hit

ページ14

家に着くと。
…案の定、荷造りしているヤスがいた。
多分俺が今日帰ってくるとは思ってなかったんだろう、俺を見た途端すごく驚いた顔をした。
次の瞬間。









「……………ごめんなさい」

ヤスが涙を流しながら俺の前で土下座した。
何回も何回も、ごめんなさい、と言いながら。



胸が痛かった。
そんなの、どうでも良くなったのに。
こんなに愛しいと思える人、嫌いになれる訳ない。




「ヤス、顔上げて」

俺はヤスの前に座って、ヤスの頬に流れてる涙を拭った。




「自分勝手でごめんやけど……俺はお前がおらな生きていけへんの。利用したいんなら好きなだけしたらいいけど……頼むからここにおってくれへんかな。
…………いや、出てったら許さへんよ。」




ヤスが俺を見た。また顔が歪むけど、泣きそうになってるのを堪えて、でも堪えられてないんだけど一生懸命言葉を綴ってくれた。




「俺ね……実は、捜査のためにたっちょんに近づいて、利用した。バーであったでしょ?隣に座ったのも、偶然じゃないよ。本当は友達くらい近い距離になって、家遊び行って情報だけ掴んで来いって言われてた。だから、まさか恋人にはなると思ってなくて」






あの日、隣に座ったのを運命だと思った。
どの女性よりも大事に、慎重に口説いていたつもりだった。



「でも……初めから、ずっとあなたのかっこよさに惚れてたんよ。優しくて、暖かくて…素直で。男なのに、あんなに大事にされたことなんてなかったから……付き合った時罪悪感しかなくて。」





思えば、付き合って始めらへん、やすの態度はよそよそしかった。付き合ってるのに、踏み込んじゃいけないような。でも俺はお前を誰よりも大事にしたよ。





「多分……どんどん俺の方が好きになっていって……離れたくなくて。でも、あんな裏切るようなことして本当にごめん…ごめんなさい…」



また泣きそうになったヤスを思い切り、抱きしめた。



「前のことは、もういいよ。俺はヤスが大好きだから。だから、これからの事は2人で考えさして。
……とりあえず今、俺はお前のこと触れたくてしゃあないの。いい??」




ヤスは、今日何度流したか分からないくらいまた泣いて、俺はヤスを抱きしめた?



先のことは分からない。でも、俺はお前と一緒に居れるなら悪にでもなるし、地獄にでも落ちるから。










終わったけど、出会う前のお話とか続編書いていこうかな〜なんて思ってます。まだ分かりませんが笑

恋の醍醐味・出会い編→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ , やすば , 安田章大
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨悠(プロフ) - 越。の続きも読みたいです!やすばも胸が苦しくなりました、とても素敵でした!次も楽しみにしています! (2020年8月22日 6時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - 恋の醍醐味続き読みたいです!!! (2020年8月22日 5時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
jp8727(プロフ) - クエン酸さん» ありがとうございます。私もやすばが大好きなのでそう言っていただいて嬉しいです。 (2020年7月4日 23時) (レス) id: 8f8546bc9c (このIDを非表示/違反報告)
クエン酸(プロフ) - とても素晴らしい作品でした。あの頃のやすばが懐かしく儚く今でも鮮明に覚えています。今はもう見れないであろうやすばに涙が込み上げてきます。ありがとうございます。 (2020年7月4日 14時) (レス) id: 81f31e46e4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 素敵なやすばをありがとうございました。優しく、懐かしい世界。目の前に情景が浮かぶようでした。 (2020年6月6日 12時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あーる | 作成日時:2020年6月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。