冤罪。【呪術廻戦】

18の思い ページ24

五条 side

Aは何やってんだよ。

意味わかんねぇ。


思わず舌打ちしてしまったのは少し後悔。

そう思いながら梓と車に戻った。


梓:悟君....当たったところが痛いよぉ。

五:ﾊｧ、、、ちょっと見せろ。


服を捲ると、腕からは血が出ていた。

持っていたハンカチで軽く止血する。


梓:わぁ〜！悟君ありがとう！！

梓は笑みを浮かべる。


さっき仲良くしていた子に攻撃された人の情緒ではないと思うが、イカれている呪術師の家系に産まれたから、と気にしなかった。



にしてもな.....あの時はカッとなってしまったが、Aがあんなこと考えるわけねぇな。


でも、梓が嘘をつくとは思わない。


Aは何か別の理由があるんじゃねぇか？


そう考えていると、

梓:悟君....？そんな難しい顔してどうしたの？

と言われた。

五:あ？そんな顔してねぇ。気のせいだろ。

と適当に誤魔化したが、表情に出てしまうほど考えていたらしい。

梓はなら良かったぁ！と言いつつも、心配そうな顔をしていた。


その後は補助監督さんが来るまで、他愛のない話をしていた。


あいつも一緒に来ると思っていたのに、


補:お待たせしました！！ホテルまで送りますね！
さぁ！お乗りください！

急いできた補助監督さんの隣に、あいつの姿は見えなかった。


五:Aは？

補:Aさんは大丈夫です！さぁ！行きましょう！


補助監督さんは異様に焦っていた。多分後であいつを送るつもりなんだろう。

僕はあいつと話したくて、嘘をついた。


五:補助監督さん、呪力を感じたので、梓を送っといてください。お願いします。

補:え？ちょっと、お待ちください！

その声を無視して、2人を車に押し込む。


梓:ねぇ！？悟君！？

走って僕はさっきの場所に戻った。


〜


戻ると案の定あいつが居て、しゃがみこんでいた。

近づくと、

貴:誰！？

と言われ、振り向かれた。


何も言えずにいると、

貴:なん、で、さと、ここ、に、、

五:お前には関係ねぇ

つい反射的に言ってしまった((


沈黙を遮るように言葉を吐き出す。

五:あのさ、A、なんで梓に攻撃した？
梓はあぁ言ってたけど、お前はあんな理由で攻撃しねぇだろ？他になんかあるんだろ？

貴:いやだからしてねぇ！つーの！！

五:見てたんだよ。僕。最後の数秒しか見えなかったけど。明らかにお前は梓に攻撃していた。


Aの顔が歪んだ後、ﾌｯと真顔になった。


Aが纏う空気が変わった？


彼女が口を開く。

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