皆がいるから『 Fischer's』

放課後 ページ6

授業もなんなく終わり帰りのHRを済ませ各々が席を立つ
部活に行く人もいれば友達と話しながら帰る人もいる
私も見つからないように帰る"フリ"をする









そう"フリ"である









そうすると････









ガシッ









シ「何帰ろうとしてんだよ」




案の定シルクが止めてきた


あ「何って帰ってアニメでも見ようかなと」

シ「考えてみるって言ってたよな」

あ「考えた結果がこれだけど？」

シ「だとしても、せめて一言いえばいいじゃん」

あ「言ったらシルク断るのを断るでしょ？」

シ「(ムスーッ)」

素っ気なく返すと不機嫌オーラが溢れ出ていつも以上に目付きが悪くなり眉間に皺もよっている
本人は至って真剣だけどこの顔が可愛くて面白いため時々からかって遊んでいる笑
暫くしても俯いたまま動かないシルクを見て、少しやり過ぎたかなと思い声をかける

あ「おーい？シルクー？」

顔の前で手を振っても微動だにしない
そろそろネタバレをしようかと思ってもう一度声をかけようとした瞬間････

シ「ちょっと待ってろ！」

いきなり顔をあげ始めたと思ったら慌ただしく教室をでていった
なんなんだ一体
訳がわからないままシルクを待っていると数分後に









バタバタバタ!!!








数人の足音が近づいてきた









ガラガラッ！！









教室の戸が開き、そこを見てみると









焦った顔のンダホと少し寂しそうなモトキそして









未だに不機嫌なシルクが立っていた

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