弱音 ページ44
貴方side
放課後になり、教室から人が出ていく
いつもならシルクと話しながら体育館に向かうがあいつは既にいなくなっていた
まあ、当たり前か……
私も早く帰ろうと思いカバンを持ち廊下に出ると
マ「田中」
声のする方を見るとマサイ君が立っていた
あ「どうしたの?」
マ「あー……今日は練習ねぇの?」
あ「ちょっと体調良くないから今日は休むんだ
どうしたの?」
いつも以上に目が泳いでて言葉もしどろもどろだ
マ「時間あるならさ、ちょっと話さねぇ?」
きっと今日の事についてだろう
あの場にマサイ君はいなかったけど私たちの雰囲気を見てぺけ君にでも聞いたんだろう
あ「喧嘩の事聞いちゃった?笑
今、スランプ気味でさ
シルクに八つ当たりしちゃったんだよねー笑
私が全部悪いんだけどちょっと意地張っちゃってて笑」
モトキのように仲直りの催促をされると思い直ぐに言い訳をする
自分でもわかるくらい笑顔がぎこちない
マ「ペけに聞いたのはあってるよ
でも、別に仲直りしろとか田中が悪いとか言いたい訳じゃなくてさ
もう少し……俺らの事頼ってくんね?」
あ「…………ぇ?」
マ「俺らに陸上の事相談されてもわかんねえしどうにもなんねえけどさ、辛い時に愚痴とか泣き言を聞くくらいなら出来るしストレスの捌け口にだってしてもらってもいい……
何も言わないで抱え込むのってさ結構来るんだぜ?」
その内爆発して泣くかもだし笑
そう言って笑うマサイ君は自分の事を話してるようだった
マ「田中はさ、シルクと変なとこ似てんだよ
自分のことは自分だけでどうにかしようとするし、弱みを他人に絶対に見せようとしない
しかも、頑固な所が特にな笑」
グッ、と手を握る力が強くなる
マ「俺を見ろよ笑
弱音ばっか吐くしビビりだし、アホだから言いたいことが伝わんない事なんてしょっちゅう
でも……弱音を吐いても周りのヤツが背中を押してくれたり手を引っ張ってくれんだって分かったら別に良いんだって思えて少しは楽になったんだよ
田中はさ……自分の弱い所を見せるのはダメなことだって思ってるだろ?」
あ「…………うん」
やっぱり、と言ってまた笑い出す
マ「そういう所は俺に似てんだよなぁ
変にプライド高くて自分は大丈夫なんだって思い込んで
でも、本当は助けて欲しいのに助けの求め方がわかんないって所かな」
全部当たってるところが悔しい
顔を背けると図星じゃんと言ってお腹を抱えて笑われる
マ「じゃあ、逆だったらどう?」
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明日香(プロフ) - 美夢さんありがとうございます!現在ここからどう持っていくか苦戦中ですが良い物を作っていけるように頑張ります!リクエストネタも受け付けていますので良かったらリクエスト下さい! (2019年7月19日 12時) (レス) id: dde038e968 (このIDを非表示/違反報告)
美夢(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!頑張ってください! (2019年7月19日 12時) (レス) id: 70c1150dfd (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - ゆうさんコメントありがとうございます!今の所本当に誰落ちか決めてないのでもう少し人気が出て続編が決定したらアンケートを取ろうと思っているので引き続き愛読していただけると嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年5月28日 17時) (レス) id: bdb85445ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - モトキ落ちで見たいです (2019年5月28日 16時) (レス) id: 487c49b670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明日香 | 作成日時:2018年10月26日 2時