皆がいるから『 Fischer's』

反則 ページ26

あ「本当にごめん！後からちゃんとネタバレするつもりだったしこっちも色々とかかってたんだって！汗」

だってデスソースだよ！？
シルクでさえ、少量で涙目になってむせてたんだよ！？
それを3人で完飲とか無理無理！死んじゃう！汗

シ「今日、お前のごめんは聞き飽きたし
俺の事何回騙したっけ？(ニコニコ」

あ「3回デス･･･」

シ「だよなぁ？
確かに仏の顔も三度までってことわざはある
でもな････････････
俺は仏ほど心が広くねーんだよ(ニコニコ」

あ「デスヨネー･･･」

笑ってるけど顔が怖い･･･
仏どころか阿修羅に見えてきた
まじでどうしよう！？
シルクはこっちに来るし、下は川だし逃げ道は他にない
このままだとシルクお得意のチョークスリーパーか卍固めの形決定だ汗
シルクとの距離は後10ｍ足らず



仕方がない･･････腹を括ろう･･･



ザッザッザッ



残り5ｍ



4m



3･･････



2･･････



シルクの手が伸びてきて私に触れようとした瞬間



あ「ニヤリ」

シ「！？」

不敵に笑い、私は後ろに重心を傾けて仰向けのまま倒れていった


そう･･････


私は確かに腹を括ったのだ




川に落ちるために


あ「私の勝ちだね･･･シルク」

あーぁ、帰ったらお母さんに叱られるなコレは
空を見上げながらぼんやりと考えていると







ガシッ




あ「･････････え？」



グイッ

ポスッ

さっきまでの浮遊感はなく急にシルクに引っ張られ、気がつけば私より小柄なシルクの腕に収まっていた


･････････････


何が起こった？え？今シルクに抱きしめられてんの？え？なんで？

あ「シルク？」

シ「うるせえ」

あ「まだなんも言ってないんだけど」

シ「お前馬鹿？浅いとはいえ下手したら怪我するかもしんねえだろ？
もうすぐで大会あんだろが
俺も悪かったけどこんな事で今までの努力無駄にすんじゃねえよ」

さらに力強く抱きしめてきたシルク
顔は見れないけど耳が赤く鼓動が早い
早口なのは照れ隠しなのだろう

あ「なんか･･･色々ごめん」

シ「･･････これで許してやる」ビシッ

あ「痛っ！？」

離れたかと思ったら急にデコピンをくらった
そこにはいつものシルクがいた

あ「シルク」

シ「んだよ」

あ「ありがとね！カッコよかったよ！(ニコッ」

シ「////反則だっての」

あ「え？なんか言った？」

シ「なんも言ってねーよ！ほら、戻るぞ！」


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