苛烈で過麗な一撃を (ページ9)

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八話　嫉妬ページ9

ゾムさんとの組手が終わってその後トントンさんがやってきて鬱さんを回収しみんながそれぞれの仕事に戻った。
史書室にいた。エーミールさんに今の政治情勢や歴史を学び社交界の日が来る。
メイドたちに手伝ってもらいドレスを着る。
メイクは、持ってきた笹紅を目元と唇にさして化粧は完成
髪は長い髪を生かして高い位置で結んで終わり
メイドたちは、
『A様はお顔がとても整っていらっしゃる。アクセサリーなどはどんなに高いものをつけてもアクセサリーが不釣り合いです。』
「ありがとうございます。褒めていただける機会があまりないもので、何と言っていいか…」
『お言葉は不要でございます。その嬉しそうなお顔が何よりの喜びでございます。』
そんな話をしているとドアがノックされる。
メイドが窓を覗き、そっとドアを開ける。

グルッペンさんとコネシマさんが入ってくる。
グ「！！…これはこれは、本当に美しいな。君は」
コ「すげぇな…少し変えるだけでこんなにも変わるんか…」
「あまりそう、じろじろ見られると…」
頬紅をつけていないはずの頬が熱くなるのを感じる。
コ「…その顔ええな」
グ「コネシマ…殺すぞ…」
コ「じょーだんですやん！！そろそろ出発や行こか！」
「わかりました。」
まだ、頬は熱い。グルッペンさんが何かを取り出し
グ「虫よけとして、これだけは着けておいてくれないか？」
シルバーのチェーンにブラックダイヤモンドのペンダント
光の加減で赤、緑、黄色様々な色が混ざる。どう見ても高価すぎる。
グ「ここへは、正式に結婚した時に贈らせてもらいたい」
そう言って、左手の薬指に軽く口づける。
「は…はやくいきましょう…コネシマ様が待っておられます…」
グ「こんなきれいな姿ほかのやつらに見せたくないが…仕方ない」

馬車に乗り、しばらくすると隣国の宮殿のような場所に着く
グルッペンさんに手を借りて馬車を下りるとグルッペンさんの腕に軽く自分の腕を絡ませる。
受付を済ませグルッペンさんコネシマさんと共に中に入る。
中に入れば、様々な人から声をかけられる。
婚約者ができたという報告のため軽くあいさつ回りをする。
『グルッペン総統じゃないですか！お久しぶりです。S国のものです。今回はご婦人と参加なのですね！』
気さくに話しかけてきた。S国の貴族。
(たしか、S国って東の国と嫌悪関係だったはず…)
嫌な予感というものはよく当たるものだ。