苛烈で過麗な一撃を (ページ8)

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七話ページ8

社交界は二日後らしく
最低限の意識をつけようと他国の歴史を調べるために史書室に向かう。
向かっている最中
ゾ「あ！ひ、姫さん！！た、助けてくれ！」
全速力で走ってくるのは
ゾムさんと
シャ「待てや！！ゾム！！！今日は許さん！！！」
シャベルを振り回すシャオロンさん
「何があったんですか？」
ゾ「ちょっといたずらしただだけやねん！！謝っても許してくれんし！そんなんやから、不人気やねんぞ！」
シャ「お前、絶対謝罪する気なかったやんけ！！」
ゾ「そんなことないですよー」
シャ「声が笑っとるやんけ！！」

仲が良くて何よりと思い史書室に足を進めようとすると
クイッ
何かが袖を引っ張る。
ゾ「お姫さん暇やろ？遊ぼや！」
シャ「いや、どっか向かおうとしてたやん。止めたんなよ。」
「組み手くらいなら…」
シャオロンさんがえ？？？という顔をするのに対してゾムさんは満面の笑みだ。
この二人はよく顔に出る。
ゾムさんに手を引かれ訓練場に到着する
そこには、コネシマさんと鬱さんの姿も見えた。

ゾ「お！結構そろってるやん！ちょうどええわ！大先生！審判して！」
鬱「え？僕？今から城下町」
ゾ「インカムでトントン呼んだろか？」
鬱「嘘です！やります！やらせてください！」
コ「アー！！！！大先生！！この後の女との約束はキャンセルやな！！！」
騒がしくなる訓練場でゾムさんと対面し合図を待つ。
鬱「えー、それでは…かいし」
ゾムさんが走り出してこめかみに蹴りを繰り出す。
それをしっかり躱し、足を掴み遠心力と共に力いっぱいに投げ飛ばす。
鬱「えー…つよ…」
シャ「ゾムの蹴り躱したで…あのお姫さん」
コ「あの話嘘やなかったんやな…」

攻防が続けば、体力の差でゾムに旗がるだろう。
そう簡単にやられては、国の顔に泥を塗ることになる。
ゾムが攻撃した瞬間
Aはそのしなやかな体を生かし開脚で下にずらすと開脚した足でゾムの足を払い体勢を崩したその隙に体を拘束した。
長時間の拘束は無理だが命を失うのには十分な時間
ゾムは負けを認め、足の拘束を緩める。
幹部たちは、拍手と共に歓声を上げた。
鬱「ゾムぅ！！ずるいぞ！！俺だってお姫さんの足に挟まれたい！！」
コ「ゾムに勝つとか！！お姫さんプロかぁ！？」
シャ「ざまぁみやがれゾム！！」
そんな声が聞こえているのかわからないがゾムさんが戻ってくる。
「大丈夫ですか？」
ゾ「おん…Aさん強いな…」
その日からAに懐くゾムを度々見かけるようになったそう