苛烈で過麗な一撃を (ページ7)

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六話　社交界ページ7

話し終えるとトントンさんが申し訳なさそうに
ト「姫さんすまんな、来たばっかで申し訳ないんやが社交界に出てほしいんよ。」
「社交界ですか…ダンスはあまり得意じゃないのですが…」
グ「それは、気にしなくていいゾ。」
ト「あ、グルさん。やっと戻ってきたんやね。」
社交界でダンスできないと困るのでは？と首をかしげていると
グ「今回の社交界の参加の意図としては、婚約者がいるという他国への牽制だからな」
「なるほど…交流より外交メインなのですね。」
グ「そういうことだ」
後ろからオスマンさんが
オ「社交界に出るならドレスが必要めう！！」
ひょこっと顔を出して満面の笑みでこちらを見る。

ずらっと並ぶ様々なドレス
オ「これとかどう？？ドレスといえば、プリンセスラインが定番めう！！！」
グ「俺はこっちが好みだな」
「なぜお二人が一緒に選んでいるのですか？」
問いかければ、二人は顔を見合わせて首をかしげる。
グ「妻のドレスを選ぶのは夫の役目だろう？」
オ「俺は、Aちゃんを着飾りたいだけめう！」
「まぁ、第三目線がある方がいいか…」
二人を追い出すのを諦め二人が出してくるドレスを見て気づく
「すみません。このサイズはちょっと…」
グ「…？サイズが大きかったか？」
そう聞くグルッペンさんに
「あ、いえ…その…」
顔に熱が集まるのがわかる。
オ「もしかして…グルッペン、席をはずそう」
グ「？？どうしたんだ？」
オ「いいから！！」
グルッペンさんを部屋から追い出し自分も部屋を出るオスマンさん

メイドさん方が失礼しますと着物を丁寧に脱がしてくれる。
丁寧に脱がされた着物の下にはさらしが巻かれていた。
補正として胸を潰していた私は人より少し胸が大きかったのだ。
サイズを確認し、メイドさん方はサイズの合わないドレスをしまってくれた。
下着を着てワンピースを着るとメイド長の方が
ドアを開ける。
グ「！！なるほど、そういうことか…気がきなくて済まない」
「い、いえ…言い出せなかった私も悪いので…」
オ「はいはい、そこまでめう。ドレスを選びなおすめう！！」
手をたたいて、本来の目的に戻してくれるオスマンさん
選んでいると、目に入ったドレスを手に取る。
真っ黒のAラインドレスベストのようなコルセットベルトは炎のような鮮やかな赤
その鮮やかさに見とれていると
グ「それが気に入ったか？」
「あ、はい。とても綺麗ですね」
グルッペンさんは嬉しそうに
グ「これにしようか」
と言ってくれた。