五話 ご挨拶 ページ6
グ「帰った。そして、新しく一緒に生活する俺の妻だ。」
「まだ婚約者ですけど…」
「「「「婚約者！？」」」
予想外の声の大きさに耳をふさぐ
ト「お前ら煩いで姫さんの鼓膜破る気か？」
背丈が同じくらいの顔に天と書いた布を下げた男性が声を上げる。
「いや、いきなり言われたらびっくりもするて。あのグルさんがやで？」
男性に続いてその場の全員が賛同の声を上げる。
グ「そりゃ、見合いに行って好みの女性がいたら婚約するだろ。」
何当たり前のこと言ってんだ。というようにグルッペンさんは呆れた声を出す。
それに煙草をくわえた。深い藍色の眼鏡の男性が
「いや、グルちゃん…前、生きた女に興味ないって言ってなかったっけ？」
グ「大先生…」
「もしかして、お姫さんが政治関係者やから？」
グルッペンさんは、ぎこちなく振りむく
グ「いや、あー、大先生、あの男の言ったことは気にしないでくれ。」
凄く重たい空気にはなっているが
「私、別にグルッペンさんに惚れているわけではないですよ？」
あっけらかんと言い放った言葉はこの場の全員を凍らせた。
藍色の彼が言葉を詰まらせながら
「ど、どういう…こと？」
「一から説明する前にお名前を教えてくださいませ。私はAと申します。」
一礼すると、彼らは慌てた様子で名前を言う。
「俺は、オスマン。さっきは驚かせちゃってごめんね。」
「オスマン様ですね。」
「俺は、ひとらんらん。長いからひとらんって呼んでもらって構わないよ。」
「ひとらん様。」
「私は、エーミールと申します。よろしくお願いしますね。」
「エーミール様ですね。」
「じゃあ、僕かな？どうもー鬱と申しますーべっぴんさんやね。今夜お茶でも…」
「遠慮させていただきますね。鬱様」
「次俺か！！コネシマや！よろしくな！」
「コネシマ様ですね。」
「次俺！シャオロンです！よろしくしてな！」
「シャオロン様ですね。」
「お、俺！ゾムって言います！よ、よろしく。」
「はい、ゾム様」
ト「一応、俺も自己紹介しとくな？書記長のトントンです。よろしくな。」
「はい、トントン様、よろしくお願いします。」
未だに魂が抜けているグルッペンさんを放置し
ここに来た経緯を簡単にまとめて皆様に話した。
「ということで、この軍にお邪魔させていただいております。」
コ「は、はぇぇ…」
鬱「グルちゃんに…」
シャ「喧嘩を売る…お姫さんとかおるんや…」
「売られた喧嘩は買う主義なんです。」
表記なおしました。あと今回会話多めです。
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作者名：ピアッサー | 作成日時：2024年3月28日 23時
