苛烈で過麗な一撃を (ページ12)

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十一話ページ12

グ「なぜこっちを見る」
「いや、グルッペンさんならいける気が…」
グ「そんな気しなくていい！！こら！じりじり寄るな！！」
こんな他愛もない日常が好きだ。
彼らと過ごすのがこんなに楽しいとは、東の国に居た頃は思いもしなかっただろう。
仕事をして、話をして、手合わせをして…
「たのしいな」
そんな言葉が口から零れた。
眩しく見えた。グルッペンさんの姿を見て
(幸せだ…)

そんな日が二か月三か月とたったある日
グルッペンさんから
グ「近々、H国と戦争が始まる。基地内は比較的安全だがそれも確実なものではない。あまり冒険しすぎないように」
「子供じゃないんですから、そんなに心配しなくても…」
グ「先日、城下町で男二人を伸した女性がいると報告が入っているが？」
「あ、あらぁ…」
口では、彼にかなわないらしい。
ここはおとなしくしておこう。

「というわけなので、訓練に参加させてくれませんか？」
コ「いや！！なんでやねん！！」
部屋にいるのもつまらなく。訓練所に足を運んだ。
そこには、コネシマさんの部隊がちょうど訓練中だったのだ。
コ「グルッペンに怒られるん俺やねんけど…」
「私が言い出したことにすればいいんじゃないかしら？」
コ「はぁー知らんからな？？」
そういえばコネシマさんは、折れてくれたようで訓練に参加させてくれた。

コ「ショッピくん、今日はこいつと組んでくれ」
ショッピと言われた彼はヘルメットをかぶり不思議そうにこちらを見る。
ショ「コネシマさんこの方は？」
コ「グルッペンの奥さん」
「婚約者です。」
ショッピさんは何かを察したようで
ショ「なるほど、この方が噂の…俺、ショッピって言います」
軽く頭を下げるショッピさん

しっかり、体をほぐし走り込みから始める。
「ショッピさんは、いつぐらいから軍にいらっしゃるんですか？」
ショ「この軍には三年くらい前からいますよ」
「そうなんですね。では、私の先輩ですね」
そういえば、ショッピさんは少し顔を赤らめポリポリと頬をかく。
ここは、基本実力主義で先輩後輩という概念はあまりないそう。
なので先輩と言われるのは、少しというかだいぶむず痒いらしい。
ショ「次は組手っすね。走り込み終わってすぐですけど、いけます？」
「心配してくださるんですね。心遣いありがとうございます！でも大丈夫です！その辺の方よりは体力に自信があります！」
じゃあ、始めますか。