苛烈で過麗な一撃を (ページ2)

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一話　見合い？ページ2

東の海にある小さな島のお姫様
戦争がほとんど起こらない。そんな国
gr「はぁぁ…また見合いの手紙か。何度も言うがtn氏…俺は」
tn「はいはい、結婚する気はないんやろ？でもなぁ、この国、友好関係良好やから突っ返せんのよ。」
tnの言葉にgrは、また大きなため息をついた。
gr(同盟関係良好な国に亀裂を入れるわけにもいかんしなぁ…)
どうしたもんかと、grは頭を悩ませた。
gr(会って、向こうから破談させるよう仕向けるか…)

その頃、東の国
「お父様、何か御用でしょうか？」
切れ長の目に黒く艶のある髪。美女という言葉を具現化したような女性。
『おぉ！！A！！よく来てくれた！WRWR国と我が国の現状を知っているか？』
Aは、少しの沈黙の後に
「私の知る限りでは、友好同盟国であり、戦争ともなれば我が国に勝利はない。」
『うむ、その通り。この友好関係を確かなものとするためにA、お前に見合いをしてほしい。』
「…は？」
(見合い？…？？？？)
「お父様、あの、私は…」
『わかっておる。しかし、これは決定事項なのだ。手紙も送っている。WWRWR国は強い。Aの強さを超える者もいるかもしれん。』
四日後だ。そう告げると下がってよいと低い声で伝えられる。
(さて、相手方からどうやって破談にしてもらおうか…)

同時刻に同じことを思う男女
この二人が…ねぇ…

四日後
東の国のお高い店にこの国では珍しい金色の髪を持つ男。その護衛のガタイのいい赤茶色の髪を持ち
赤いマフラーをまいた男
約束された時刻の五分前
個室の扉が開かれる。
初老の男の後に若い女性が入ってくる。
艶のある黒い髪、意志の強い目元、それを引き立たせている姿勢
grは思わず
gr「綺麗だ…」
そうこぼした。
Aは、一切二人を見ずに一礼する。
『お待たせして申し訳ない。娘のAだ。A自己紹介を』
父に圧をかけられるがAは、目線を伏せたまま一礼し席に着く。
『おやおや、緊張しているようだ。すまない。いつもは、もっと話すんだが。』
gr「構わない。初対面の男といきなり見合いと言われ困惑しているのでしょう。」
grは、気にしていないとフォローを入れる。

それから、男三人は、軽く雑談をするがAは一切話そうとしなかった。