【ｄ！】トップアイドルだけど文句ある？【アイカツ】 (ページ5)

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四話ページ5

雲一つない青空がAの顔を明るくした。
カーテンを開け、伸びをする。
「いい朝…今日も晴天。」
朝食を取り、制服を着て、髪を整える。
鏡の前でいつもの合言葉
「天は味方！！よし！いってきます！」
今日のライブは、楽しくなりそうだ。

今日からしっかり授業が行われる。国語や数学など共通の科目はできる。が…
「歴史と理科…」
歴史や理科は苦手だ。どんなに勉強しても頭に入ってこない。
それに加えて、
「こんな細かいところまで…わかんない…」
先生が黒板に書いていることがなかなか理解できなかった。

やっとお昼時間になったが、高等部から入ってきた人間はあまり多くはなく。
知人がいるわけでもないので学校の探索がてら教室から出ることにした。
階段を下りていると
ゾ「あ！！天地や！！」
聞き覚えのある声が聞こえ振り返ると
「鳥居さん。そういえば、同じ学校だと言ってましたね。」
ゾ「他人行儀やなぁ。ゾムって呼んでや！」
「えぇ、昨日少し話しただけですし…」
ゾムはうーんと唸り、閃いたとでも言うように顔を上げる。
ゾ「じゃあ！と、友達になろ！そしたら、ゾムって呼んでもおかしくないやろ！！」
「え、えぇ…」
少し引き気味にゾムの顔を見る。

鬱「ゾムさん女の子に対して距離の詰め方えぐいわ。俺が手本見せたる。お嬢さん、良ければ放課後僕とお」
ゾ「お前の方が距離の詰め方キモイやろ。」
鬱「ゾムさん…ちゅめたい…」
(私は何を見せられているんだろう…？)
アハハ…と苦笑いすれば、ゾムさんは爆弾発言する。
ゾ「せや！！A友達居らんのやろ！？屋上で食べるから一緒に食おうぜ！」
キラキラした顔で詰め寄るゾムにAは断ることができなかった。

友達がいないのは事実だ。しかし、そんな大声で言うのか。
Aは放課後のこともあり、周りの視線に気づかなかった。
気づかなかった。今話している二人が屋上にいるメンバーが生徒会であることなんて
「屋上って入れたんだ…私がいた学校では入れなかった。」
そういえば、鬱さんは
鬱「普通の学校は入れんよ。元々はうちも入れんかったんやけど、前の会長が生徒会だけはいれるようにしろ！って駄々こねて学園長が折れて入れるようになったんよ。」
「へ、へぇぇ…」
どれだけ駄々をこねたのだろう。Aはあまり考えないようにしようと話題をそらした。
屋上に着き鬱さんが扉を開ける。