【ｄ！】トップアイドルだけど文句ある？【アイカツ】 (ページ18)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:499 hit

十七話ページ18

アイドルたるもの流行に敏感でなくてはいけない。どのブランドにも流行がある。
それを先取りして自分のものにしなくてはいけない。
オ「今日は、クイズ形式で問題を出していくめう！」
ノリがいいというか春より乗り気なオスマンさん
自称JKを名乗るだけありいろんな流行を出していく。
オ「じゃあ！次にアイカツトップの予想を立てるめう！」
春「アイカツトップ…」
「まぁ、最近は色んなアイドルがいるからね」
アイカツトップスターライトクイーンより大きな全アイドルの頂点にいる存在

春「Aちゃんは？」
「ん？あー去年はランキング外だったよ」
春「違う。今年も出るの？」
春が私の手をそっと握った。出るつもりはなかった。
春「出よう。Aちゃんはトップに立てるよ」
その言葉が私の口から出る言葉を遮った。
一度は、諦めたトップの座
「その言葉信じるよ」
春「じゃあ！今年のアイカツトップはAちゃんだ！」
「そこは自分じゃないんだ…」
私とオスマンさんは大笑いし、春はものすごく慌てていた。

オ「じゃあ！次の問題めう！」
オスマンさんは、楽しそうに問題を出した。
春も流行はなんとなく察しているようで安心した。
あっという間に時間は過ぎて下校時間になる。
オスマンさんは少しだけ寂しそうに先に帰る。
「春さ、成長してるね」
不意の言葉に春はきょとんとする。
まだまだ、オーラもアピールもできないが確実に成長している。
とても小さな一歩だが彼女にとってはとても大きな一歩になるだろう。
春「Aちゃん、変わったね！前より明るくて前より親しみやすくなった！」

確かにクラスメイトからも声を掛けられることが多くなったような気がする。
それもこれも、あの日からかもしれない。
小さな公園でたまたま彼に出会ったから
春「Aちゃん、かわいい！」
「え！？な、なに？？」
春の言葉に少しドキッとする。
春「いつもはクールな感じなのにさっきの顔はめっちゃ恋する乙女だった！」
ずいっと顔を近づける彼女に少しだけ身を引いた。
アイドルが恋なんてと嘲笑してしまう。
(叶うはずないんだ…)
アイドルになったからには、スキャンダルなんてご法度だ。
私は、自分の気持ちにふたをした。

彼だって、私のことは友達としか思っていないと言い聞かせて