十四話 ページ15
お昼を食べ終わると
「さて、今日は歌の練習しようか。ここで」
春「え！？ここで！？」
ここは生徒会室で今はメンバー全員が集まっている状態である。
だが、本番はこれ以上に人がいるのだ。
「ここが嫌なら校庭で歌の練習することになるけど？」
春「うぅ…おにぃ…」
うなだれる春に歌詞を渡す。
春はそれを受け取るとAと歌詞を交互に見る。
「それ、私がまだ音程も何もかもがめちゃくちゃだった時に書いたアドバイス付きの歌詞」
歌詞の一番上に気持ちを歌うと書いてあり、逆に言えばそれ以外何も書いてない。
生徒会メンバーがそれを見て爆笑する。
シャ「こ、これ！！アドバイスっていうんか！？ハハハ！！！！」
ゾ「流石に、んふふ…！！馬鹿にしすぎちゃうか？？ハハ！！」
しかし、ロボロだけは真顔で
ロ「いや、これ結構、むずいで」
彼だからわかるのかどうかは分からないが彼は続ける。
ロ「俺これやったら、メロディーとテンポ覚える方が楽やもん」
鬱「それは、お前に心がないからちゃうん？」
ロ「煩いな！！心あるわ！！」
今回の課題曲オーロラプリンセス
ジューンブライドにぴったりな曲だ。ただ…
「ウチのブランドとタイプが違いすぎる…」
頭を悩ませて作ったデザイン…実は、納得がいっているのかというとうーん。
グ「納得できてないみたいだが。」
「わぁ！！びっくりした…」
グ「どちらかというと、お前の声で俺がびっくりしたんだが…」
ゾ「天地ー？どないしたん？」
驚きの声を上げると同じく驚いたグルッペンさんとゾムさんが近くに来る。
ゾムさんは、デザインを見て関心の声を上げる。
ゾ「天地ってすごいな…でも、天地っぽくないな！」
その言葉にハッとした。
課題曲に合わせて作りすぎたのかもしれない。
新しいスケッチに簡単に今頭の中にあるイメージを描きだしていく。
ロシアの民族衣装をベースに裾は膝より少し高めに袖の長さは七分がいい。
髪飾りではなく羽飾りに変え…完成した。
それを見たゾムが
ゾ「これ…かわええな！！上に着てるこれ。かっこいい！！」
「あぁ、スカジャンね。袖の部分をシースルーで可愛いでしょ？」
一仕事終え春を見ると
何とか歌詞が覚えれたようだ。
春「〜♪〜〜♪」
ところどころ、詰まるが歌詞は覚えれたようだ。
歌い切れば、春はふーっと一息つく。
「お疲れ様。どう？人前で歌い切った感想は」
ジンジャーティーを渡しながら聞く。
春「た、楽しかった…です…」
「それはよかった。」
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作者名：ピアッサー | 作成日時：2024年3月31日 1時
