空白期間 ページ8
あの日からニヶ月が経った。
あれ以来、ドンヘがこの店に来ることは無かった。
ドンヘのことは、もう忘れることにした。
つらすぎる片想いだったから。
切なさと同時に込み上げてくる怒りを抑えて
ニヶ月間、仕事に没頭した。
雪の跡は、もうなくて
今では生温かい風が春を感じさせる。
最近では店長と一緒に閉店まで時間を延ばして
出来るだけ沢山働いている。
今の私には、ときめくものも何もないからただ仕事だけ。
よかったんだ、これで。
もういいの。
｢お疲れ様〜！｣
｢お疲れ様でした｣
店長がシャッターを閉めて、彼氏と楽しそうに帰って行く。
その姿を見送ってから、独り寂しくとぼとぼ歩いていると
｢A！｣
聞き覚えのある声に恐る恐る振り向く。
そこには
久しぶりに見るドンヘがいた。
DH｢A……｣
振り返った私の前に近寄ってくる。
いろんな思いが込み上げてくるから
自分でもよく分からなくて。
ただただ冷たい目で力いっぱい睨んだ。
立ち去ろうとする私の腕を掴んでくるドンヘ。
DH｢A｣
｢……何ですか？｣
自分でも呆れるほど皮肉たっぷりで嫌なヤツ。
そんな私を何も言わずに見つめてくるけど……
もうダメ。
今までの自分勝手な怒りや悲しみが全部溢れてくる。
｢店ならもう閉まりましたけど｣
DH｢店じゃなくて、Aに話しがある｣
｢…今さら何の用です？｣
DH｢ごめん。ごめん、A｣
ドンヘはずるい。
私だって謝りたいこと沢山あるのに。
私はドンヘみたいに素直じゃないから……ごめんね、ドンヘ。
DH｢どうして黙ってるの…？｣
私の顔を覗き込んでくるドンヘ。
｢……寂しかった｣
そう言うと、私の手を掴んでいたドンヘの手が
かすかに反応した。
｢なんで来てくれなかったの？｣
自分が嫌で、涙が出てくる。
｢私ね、ドンヘと一緒にいられてすごい楽しかった。最初に来なくなった日も仕事で忙しいのかなって思って我慢した…｣
何も言わずに聞いてくれる優しいドンヘにすべてをぶつける。
｢でもそのうちね。ドンヘの彼女でもないのにこんなこと思ってる自分が、ドンヘに腹を立ててる自分が嫌になった…。
ごめんね、ドンヘ…｣
もう、私のすすり泣く声しか聞こえない。
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ぴーまん(プロフ) - まーさん» はじめまして！ほんとですか泣！ニヤニヤしていただけて、私もニヤニヤです///笑 そんなこと言っていただけて本当に嬉しいです(´･_･`)これからもそう思って頂けるように頑張ります！ (2015年7月9日 0時) (
レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - めっちゃにやけて読んでしまいました。ぴーまんさんの書くドンへもギュもとっても素敵で大好きです。 (2015年7月8日 20時) (レス) id: ff4eea2a93 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - みみももさん» はじめまして！ありがとうございます(涙)楽しんで頂けてよかったです^^ 次回作もご期待ください♪ (2014年3月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 9659c62f6b (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - はじめまして！かわいいドンへでした^ ^次も楽しみにしてます！ (2014年3月15日 23時) (レス) id: d876a8fd94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーまん | 作成日時：2014年2月27日 23時
