大きな存在 ページ7
｢Aちゃん！来週から元のシフトに戻れると思うから^^｣
｢分かりました！｣
天気予報では来週から雪は小降りになるらしい。
………神様の意地悪。
店長が帰ったあと、またお客さんの少ない店に一人。
夜遅くまでの仕事は慣れなかったけど
ドンヘが来てくれたから頑張れた。
ふと昨日のことを思い出すと、自分でも分かるくらい顔が赤くなって。
｢仕事中はドンヘのこと考えちゃダメ……｣
小声で自分に言い聞かせる。
気づくと閉店30分前。
帰るお客さんはいても、こんな時間に来るお客さんはドンヘくらい。
でも、いつもの時間になってもドンヘは来ない。
15分前
10分前
5分前
時間は刻々と過ぎていく。
仕事忙しいのかな？
もしかして寝ちゃったのかな？
前も一週間くらい来なかったときがあったから
仕事が忙しいんだって
そう思うことにした。
ちょっと物足りなさを感じながら、ケーキを片付け
閉店時間になって
シャッターを閉めて
一人で夜道を歩く。
ドンヘとケーキ食べて、たくさん喋って、送ってもらって…
そんな生活が当たり前になってたのかもって少し反省する。
芸能人なんだから来れない日だってあるもんね。
ドンヘが隣にいない帰り道を久々に歩いて家に着いた。
ふとテレビをつけると
またまた神様が私に悪戯をするかのように
テレビの中にはドンヘがいた。
収録の歌番組。
SUPER JUNIOR として歌って踊るドンヘも勿論かっこよくて。
私といるときに見せてくれた笑顔とは
ちょっと違う笑顔を振りまいていた。
昨日から考えていたこと。
ドンヘのあの行動がまったく分からない。
一体、あれはどんな気持ちで……。
そんなことを考えてるうちに
お腹が空いて
友達から旅行のお土産に貰ったケーキを食べるけど
何故だか心から美味しいって思えない。
何かが足りない。
一日だけで
自分の中でドンヘがどれだけ大きい存在になっていたか
痛いほど分かった。
芸能人に恋なんてするもんじゃない
そう思うのに、もう止まるのには手遅れな気持ちが憎くて悔しい。
今日はドンヘを見てると辛くなる。
私は、そっとテレビを消した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーまん(プロフ) - まーさん» はじめまして！ほんとですか泣！ニヤニヤしていただけて、私もニヤニヤです///笑 そんなこと言っていただけて本当に嬉しいです(´･_･`)これからもそう思って頂けるように頑張ります！ (2015年7月9日 0時) (
レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - めっちゃにやけて読んでしまいました。ぴーまんさんの書くドンへもギュもとっても素敵で大好きです。 (2015年7月8日 20時) (レス) id: ff4eea2a93 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - みみももさん» はじめまして！ありがとうございます(涙)楽しんで頂けてよかったです^^ 次回作もご期待ください♪ (2014年3月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 9659c62f6b (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - はじめまして！かわいいドンへでした^ ^次も楽しみにしてます！ (2014年3月15日 23時) (レス) id: d876a8fd94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴーまん | 作成日時：2014年2月27日 23時
