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JS side
そう言ってまた笑うものだから、こちらもつられて笑ってしまう。
よく笑う子だなあ、いや、元々明るい子なのかもしれない。
彼女の新たな一面を知れたようで嬉しくなる。
「同じアジアって。隣国だからそんなに大きな味の違いとかはなさそうだよね」
「あ。でもあれは辛すぎてだめでした、キムチチゲ。舌がいかれるかと思ったなあ」
「チゲかあ、辛いものだめなの？」
「てんでだめなんですよ、廉はペロリでしたけど。うぁー、思い出しただけで胃がちっちゃくなりそう」
ひとこと話す度に、緊張で隠れていたユーモアが出てくるものだから笑ってしまう。
「あ、笑いましたねジスさん。日本人は辛いもの慣れしてないんですよ」
向こうでぷりぷりと軽く怒る声が聞こえる。
可愛すぎない…？
頭を抱えそうになる。どうしようもなく惚れ込んでしまっているらしい。
「ごめんね、でも僕も辛いものはあんまりだなあ」
「じゃあおそろいだ」
笑ったところは見ていないはずなのに、なぜか照れくさそうに笑う君が想像できた。
「おそろいかあ」
「嫌ですかね」
「嫌じゃないけど、もう少し違うおそろいのが良かったな僕は」
「やだ、照れちゃう」
そう言ってのけた。
軽口を言い合えるくらいになったのが少し嬉しかった。
聞きたいことは山ほどあるけど、今はこれでもいいと思えた。
「そういえばジスさんの明日のご予定は？」
彼女から質問をされたのは初めてで、僕に少しでも興味を抱いてくれたことに嬉々としてしまう。
「んー、特にないかな。ショッピングでもしようとおもってはいたけど、ひとりだしどうしようかなって」
んへー、と彼女の間延びした声。
「ジスさんモテそうだから、あんまりひとりでショッピングしてるところとか想像しづらいですね、常に女の子横にいそう」
「何それ。全然だよ」
思わず吹き出してしまう。
「もしそうだったらどうする？」
「えー？、妬いちゃいますかね」
なんて言って彼女はけらけらと笑った。
本当に妬いてくれてたらいいんだけど、この流れだときっと冗談だろう。
「嘘。冗談だよ。仮にもアイドルが常に女の子侍らしてショッピングなんてしてたら大騒ぎになっちゃう」
ですよね、と彼女はまた笑う。
本当によく笑う子だ、画面越しで見えないけど、その笑顔がいまは僕だけに向けられていると思うと、ちょっと誇らしくなる。
それでも、いつか僕だけの隣で笑ってくれたら、なんて思うんだ。
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名無し76911号(プロフ) - すごい読みやすくてとても楽しいです！！ (2021年7月28日 12時) (
レス) id: 434190b704 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - sakiさん» やーんありがとうございます;;; シュア可愛いですよね、、、！ (2021年4月21日 2時) (レス) id: 7feb4b6231 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 心臓がすごくドキドキする。ジョシュアがかわいい。。 (2021年3月11日 15時) (レス) id: efc7cfc4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：律花 | 作成日時：2020年3月19日 1時
