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JS side
今日はみんなでレギュラー出演しているとあるバラエティ番組の収録。
いつもと違うのは今日から事務所配属になった、SEVENTEEN専属のヘアメイクさんがこれから僕達のヘアメイクをしてくれるってところだけ。
どうやらそのヘアメイクさんたちは二人組なようで、男性と女性でヘアメイクをしてくれるらしい。
13人もいるから二人だけっていうのは大変だろうに、と思っていると、ノックがされた後にそのヘアメイクさんとやらが控え室に入ってくる。
「失礼します、お疲れ様です！これからSEVENTEENさんの専属ヘアメイクをさせて頂くことになりました！益山廉です！宜しくお願いしますー！」
元気のいい子だ。見た目からして僕たちとそう歳の変わらないように見える。セットされた明るめの髪が良く似合う。
少し後ろになるようにして立っているのが、俯きがちであまり顔が見えない女の子。きれいな長くて金色の髪がきちんと巻かれている。
「えっと、御門A、です。これから宜しくお願い、します…」
そう言って深々とお辞儀をしてくれる。
メンバーのみんなはそれぞれよろしくー！だとか頼むね！と挨拶を軽く交した。
たどたどしい韓国語。もしかして韓国人ではないのだろうか。先程の男の子はもう早速仕事に入っていて、流暢な韓国語でスンチョルと会話をしている。
それからその女の子は口を一文字に結んでしまい、少し離れた位置にいるスニョンのヘアメイクをし始めた。
さっきちゃんと顔を見なかったから分からなかったけど、よく見ると目鼻立ちが整っているのが分かる。
ヘアメイクに集中しているからか、伏し目がちな瞼から伸びる長いまつ毛が影を落としている。
きれいな子だな、と再確認した。
あんまり見ていると良くないな。目線を外そうとしたその時。
こちらに気づいた彼女が、目を細めてゆっくり微笑んだ。それに伴い、薄桃色の唇が薄く弧を描く。
…やばい。
どくどくと脈打つ心臓がうるさい。うるさい。うるさい。
なんだこれは。熱が顔に集まる。
慌てて顔を逸らすと、彼女もまた仕事に向き直った。
今までに感じたことの無い感覚が身体中を巡る。
涙が出るんじゃないかと思うほど目が潤んで、彼女の微笑みが脳裏に焼き付けられる。
一目惚れなんて言葉を作ったやつは、きっと僕と同じような体験をしたのではないか。
たった今この瞬間、彼女はいとも容易く僕の心を奪っていったのだ。
彼女と言葉を交わしたい。もっと近くで顔を見たいと思った。
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名無し76911号(プロフ) - すごい読みやすくてとても楽しいです！！ (2021年7月28日 12時) (
レス) id: 434190b704 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - sakiさん» やーんありがとうございます;;; シュア可愛いですよね、、、！ (2021年4月21日 2時) (レス) id: 7feb4b6231 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 心臓がすごくドキドキする。ジョシュアがかわいい。。 (2021年3月11日 15時) (レス) id: efc7cfc4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：律花 | 作成日時：2020年3月19日 1時
