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服を決めているうちに配信が始まる時刻となった。
リプライ、RT、引用RT、おんつい。
やまだぬきちゃんのアカウントの引用RTにもしっかりリプライ、RT、引用RT。
それだけこなして配信を聞く。
『くっそ引用322人に負けた…みんな早すぎんだろ偉い』
くっそって言う時の声めっちゃ好きだな〜とかくだらない事を考えながら○○○を着る。
メイクをしながらうらたさんの声に耳を傾ける。
うらたさんの話に笑ってしまってメイクが捗らない。普段は10分程度で終わらせられるのに、ちゃんと綺麗になってるか見直したりするせいでいつもより時間がかかる。
先にメイクしておけばよかったな、配信終わってから家を出るまで1時間はあるけれど、念の為に早くしておくべきだった。
控えめなリップを塗ってメイクを終わらせる。
ちょうど30分、うらたさんも配信を終わらせようとしている。
『ばいば〜い。おやすみ〜ちゅ！』
ねぇ何今のあざとい無理可愛いなんなのほんとに。
謎の怒りを抱きながら机を叩く。可愛すぎて意味わかんないキレそう。
おつたぬでした、のコメントとリプライをした後に某プリンの前髪クリップを外して前髪を下ろす。ヘアワックスで軽く整えてから、財布とスマホと最低限のメイク道具を小さな鞄に詰める。緑色のストーンが入ったイヤリングを付けて、片耳にだけ髪を掛ける。
ちょっと早いけど店に行こう。どうせお兄ちゃんがいるから早めに行ったところで問題は無い。
うらたさんとの身長差を縮めないようにぺたんこのパンプスを履いて家を出た。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カランカラン、ドアのベルが鳴る。
「気合い入ってんな〜A」
「うるさいな…」
22時30分。本来家を出ようとしていた時間に店に着いた。うらたさんが時間ぴったりに来るとしたら残り30分。店の御手洗にある鏡で最終チェックを行う。
またカランカラン、とドアのベルが鳴る。
「あれ、Aちゃん来てない？」
「今最後のチェックしてますよ、恋する乙女なんで」
遠くからそんな会話が聞こえて、兄の煽るような物言いにイラつきながら御手洗を後にする。
わたしがカウンターに戻ると同時に兄は姿を消す。前と同じだ。
「一昨日ぶりだな」
「そうですね、えっと…」
何を話そうかと迷っていると、うらたさんはわたしの耳に手を添えた。
「…俺が前言ってたこと覚えてんの？これ」
「…もちろん、です」
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せんたぬ(プロフ) - 柴イヌさん» 嬉しいコメントありがとうございます！夢主ちゃんからすると10歳年上の大人の男性なのでダンディーなうらたさんになってたら嬉しいです。現実と同じで活動してる設定なので普段の可愛らしい面も残しつつ物語を進めていこうかなと思ってます！ (2022年8月21日 20時) (
レス) id: eeb8a2c741 (このIDを非表示/違反報告)
せんたぬ(プロフ) - 七巳流さん» 何年間もリプしてる夢主ちゃんのこと覚えちゃってたんですよ、ある意味ネトスト的なところはあるかもです笑 (2022年8月21日 20時) (レス) id: eeb8a2c741 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - 初コメ失礼します!こんなうらたぬきさん初めてみました!大人の色気と裏の幼い感情が入れ混じってるのめっちゃすきです！これからも作者さんのペースで更新楽しみにしてます! (2022年8月21日 20時) (レス) id: e7748e17b4 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - ん？ストーカーかな？まぁ許す、推せるから。 (2022年8月20日 15時) (レス) @page5 id: 5384c31615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんたぬ | 作成日時：2022年8月16日 13時
