38 ページ38
視界に映るのは、
音を立てて閉まる玄関のドアと
怒りに満ちたﾙﾊﾝさんの瞳。
強く掴まれた手首が地味に痛む。
何… この状況。
押し倒されていると言うのに、
案外冷静な自分がいた。
LH「弱ってるしうちゃんに漬け込んだ訳？」
「い、た、」
私の手首を握る手に、さらに力を入れる。
LH「俺が来ると思ってわざとGPS起動させて待ち伏せしてたんでしょ？」
GPS…
そうか、しうちゃんの携帯を頼りに此処に来たって訳か…
私を見る彼の瞳は恐ろしいほど冷たくて。
でも、そんな彼に負ける訳にはいかなかった。
「…私をアンチだと思ってるんですか？」
LH「は、違う訳？」
「違うと言えば、信じてくれるんですか？」
LH「は？なにい…」
「しうちゃんが弱ってる？そんなの分かってます。
あなたも分かってたのなら、どうして何もしてあげなかったんですか？」
…負けない。
負けるものか。
「してあげられなかったなんて、言い訳はいらない。
忙しいから？しうちゃんが一人を望むから？
彼自身も何度か助けを求めていたはず。
それに、気づかなかったの？」
LH「それは、」
「彼を追い詰めたのは他でもない、メンバー、あなた達よ。
手を、差し伸べてあげなきゃいけなかったんです。
私じゃなくて、いつも身近にいるメンバーが、もっと、早く…、彼自身を見てあげるべきだったんです…。」
きっと、とても寂しい思いをしていた。
笑っていても時たま見せる、
しうちゃんの悲しい笑顔が脳裏に焼き付いて、離れない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 520人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メミ子(プロフ) - 初コメさせていただきます(^^) 不謹慎ながら弱ったしうちゃんにキューンなってます！！ベクと鉢合わせしてしまうのかー(゜ロ゜)続きが楽しみです♪ (2013年11月1日 0時) (
レス) id: 22a48efbf4 (このIDを非表示/違反報告)
zoo(プロフ) - シウちゃん可愛い。癒されます。 (2013年10月31日 12時) (レス) id: 9d7cf593a8 (このIDを非表示/違反報告)
いわしくん← - はじめまして！すっごいおもしろいです！続き楽しみにしてます！ファイティン！！ (2013年10月26日 13時) (レス) id: f56e771bca (このIDを非表示/違反報告)
jump(プロフ) - パオちゃんwww！可愛い!でもxiupisuさま是非ベクで( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年10月21日 21時) (レス) id: f0a8e264f1 (このIDを非表示/違反報告)
xiupisu(プロフ) - jumpさん» 自分で書いてみて、かなりにやけました（笑）気長に更新待っていてください！(^_^;) (2013年10月17日 23時) (レス) id: a9aba25d31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：xiupisu | 作成日時：2013年10月10日 20時
