馬と飼い主

43頭 ページ43

宿題さえ終わっちゃえばめちゃくちゃ楽しかったお泊まり。



「あー帰りたくねー」



「じゃあソクミンだけ泊まってく？これから皆でグァニの家泊まりに行くけどソクミンだけ残れば？」



「ええええ何それ聞いてない」



「だって嘘だもん」



「Aもうゴリラって呼ぶよ！！！」



「お前を馬肉にしてやろうか」



吹き出す皆。



「てかさー、ゴリラって呼ぶならあのゴリ先輩だろ」



「ゴリ先輩？」



「あのすごいゴリゴリしてる先輩」



「え？もしかしてスンチョリヒョン？」



「名前知らないけど思い浮かぶんならそうじゃない？」



「Aスンチョリヒョンのことゴリ先輩って呼んでるの？」



「いやだってどっから見てもゴリラじゃん」




後日、ゴリ先輩とすれ違ったときにソクミンとミンギュが



「こいつスンチョリヒョンのことゴリ先輩って呼んでるんですよ！！」



ってチクった。そしたらゴリ先輩は固まってたけど横にいた美人さんに



「よく分かってるね」



って褒められた。照れる。



ゴリ先輩は固まったあと美人さんに



「ハニーーーーー」



って抱き着いてた。ゴリ先輩そういう系なのかな。



まあ、美人さんは



「やめろ、ゴリラがうつる」



とか言って引き剥がしてたけどね。



ゴリ先輩たちが見えなくなった後、ミンギュに



「ゴリ先輩可哀想だよね、愛するハニーに見捨てられて」



と言った。



ミンギュはめちゃくちゃ笑い出した。すれ違うミンギュファンクラブが引くほどに。



「ハニーって誰のこと言ってんの？」



「え、そんなん横にいた美人さんだよ」



「いやあの人男だよ？」



え？普通に学生服着てたから知ってるけど。何言ってんの。



「知ってるよ？」



「え？じゃあなんで？」



「だってゴリ先輩ハニーーーーーって抱き着いてたじゃん」



またもや笑うミンギュ。頼むから会話を続けてくれ。



「それハニーって意味じゃなくて名前がジョンハンだからだよ」



なんかごめんゴリ先輩。

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