妥協 ページ43
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「だから、私男なんかいないって」
「じゃあこないだの傷は何だよ」
「…あれは街で変なのに絡まれたの」
我ながら苦しい言い訳だ。
「ほんっとお前本当のこと言わないよなあ。
そんなに俺のこと信用できない？」
その問いかけに思わず笑ってしまった
「いつあんたと信頼関係を
築いたことがあった？」
「はは、それもそうだな。
なんで俺たちこんな仲悪いんだっけ？」
「入庁試験の結果が私より悪かったからって
あんたが一方的にやっかんできたんじゃない」
「はあ？あれはお前が威張ってたから、」
「あーもういい！こうやって
口論にしかならない関係なんだから」
ビョンベッキョンはフッと笑った後
枝豆を見て何か考え込んで言った
「俺、別にお前のこと嫌いじゃないよ」
「はあ…」
「変に媚び売ってないし、
あんまり女って感じしないし」
「そりゃどうも」
後半は褒められてる気がしないのだけれども。
「だからもっと俺様を頼れ」
「あんた酔いすぎ…」
「いや、まじで。せっかく同期なんだし
これを機に犬と猿やめようぜ？」
目の前の同僚はとても酔っている
けどそのせいとはいえ、
言ってることに本音の部分はあるはずだ。
「それはあんたの態度次第」
「またそんなこと言う…
あ、先輩遅いっすよ〜」
「ごめんごめん」
先輩が戻ってきて少し飲んだ後、
さすがにビョンベッキョンがやばいので
今日はもうお開きになった。
「ベク、大丈夫か？」
「だいじょぶっす」
そう言ってはいるが後部座席で寝転んで
ピースしている様子を見るとそうは見えない
「じゃあ運転手さん、お願いします」
先輩はタクシーの運転手に
頭を下げてからドアを閉めた。
「Aはどうやって帰る？」
「私はまだバスがあるので」
「そっか、俺は運動がてら歩いて帰るよ」
「今日はなんか気を遣ってもらって
ありがとうございました」
「いや、単に俺が飲みたかっただけだし。
また今度は皆で行こうな」
笑顔で手を振る先輩に
踵を返すとそのまま帰路についた
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かのか(プロフ) - す、スンゴイ面白い！ (2015年7月29日 16時) (
レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが気になります！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 3f43380847 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - 読んでるこっちが震えるほど面白いです（笑）更新待ってます！ (2015年7月21日 0時) (レス) id: 724eac6f67 (このIDを非表示/違反報告)
Tm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます〜！最高です(ToT)/~~~ (2015年7月18日 16時) (レス) id: 3097d1d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
りゅっちょん(プロフ) - すっ、凄すぎる★めちゃｺﾜｲ★でもハマります!!すごく好きです! (2015年7月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 75eedf787c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年6月7日 1時
